幹事クリタのコーカイ日誌2008

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8月21日 ● 親方昇格試験制度の導入を。

 相撲協会がボロボロです。昨年から続く八百長問題、新弟子暴行死亡事件、朝青龍問題に全て何の解決もせずにスルーしてきたのに、今度は若ノ鵬が大麻所持で逮捕。現役関取の逮捕は初めてだとか。さらにその後の調べでは、若ノ鵬は自室のみならず、間垣部屋内でも大麻を吸引していたらしく、こうなるともはや間垣親方の責任もかなり厳しく追及されることになります。

 もともと間垣親方は時津風部屋のリンチ事件の際にも「それくらいの指導は当然」というような発言をして物議を醸したり、その後に実際に親方の力士への暴行が明るみに出た人です。その後、親方は病に倒れリハビリ中で十分な指導もできておらず、しかも部屋付きの浜風親方も昨秋佐渡ケ嶽部屋へ移籍していて、間垣部屋には事実上の指導者がいなかったのですから、その状態を放置して今回の大麻事件を引き起こした協会の指導体制そのものも責任を問われるべきでしょう。

 そもそも相撲が強いことと、指導者、教育者、マネージャーとして優秀かどうかは全く関係がありません。それなのにちょっと強かった力士が金を積んで親方株を取得して親方になり、親方としての教育も満足に受けずに部屋の経営と若者たちの指導教育をしているのです。

 一般企業で考えても、課長や係長が新入社員の指導にどれほど手を焼いていることか。まして右も左もわからない、言葉も満足に通じない外国人の若者に対して、古いしきたりばかりの相撲界のことをきちんと教えながら立派な人間として育てるなんてことは、暴走族の若者を真っ当な社会人にするよりも難しいことだと思います。

 なのに、その指導方法にノウハウもなく、各親方の裁量にまかせっきりで協会としては知らぬ存ぜぬ、なにか問題が起きたら親方のせいというのでは、そりゃうまくいくはずがありません。根本的に体制を見直さないと、今後もきっと問題ばかり頻発することでしょう。

 まずは北の湖理事長は一連の問題の責任を取って即刻辞任すべきです。そして協会に外部の人間を入れて、大きく体制の革新を図ることと、親方制度も見直すべきでしょう。少なくとも親方になるには単に金力だけではなく、親方昇格試験制度を作って一定レベル以上の人格や見識、能力を備えているかどうか適正を見た方が良いと思います。もっとも、その試験自体も一門の力で骨抜きにしてしまうような気がしますけどね。