幹事クリタのコーカイ日誌2008

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8月15日 ● 嘘つきの友人と付き合う法。

 世の中には嘘をつく人と、嘘をつかない人がいます。嘘をつかない人は、信念として嘘をつかない人と、嘘が下手だから嘘をつけない人がいます。また嘘をつく人は、人間関係を円滑にするために方便として嘘をつく人と、あまり意味のない嘘をとにかくついてしまう病気の人がいます。

 で、赤の他人なら嘘つきとは付き合わないと決めてしまえば簡単ですが、それが友人だったり恋人だったりすると大変です。そんな奴とは友達の縁を切れ、恋人だったらさっさと別れろ、と言うのはたやすいですが、実際には嘘つきであることを超える魅力があるから付き合っているわけで、こういう場合には「嘘つきと付き合う法」を考えなければなりません。

 まず人間関係を円滑にするために嘘をついている「嘘も方便」派の場合。基本は気づかない振り、騙されている振りが一番です。相手はこちらとの関係を壊さないために努力をしているわけですから、ある程度は大目に見ることが必要です。ただ、それも時として度が過ぎる場合もあります。そういう時は、やはりそれとなく「わかっているんだぞ」というサインを示して注意を促した方が良いでしょう。こういう方便派は時として嘘を上手につくことにばかり努力が傾きがちですが、本来一番良いのは上手な嘘をつくことではなく、嘘をつかなくても良いように行動を改めることなんですから。

 もっとも、それとなく注意をしても改まらない場合も多々あります。こういう時は「諦める」しかありません。諦めるとは「嘘をつかれること」を諦めるか、「その人との付き合い」を諦めるかの二択になります。どちらを選ぶかは、もちろんケース・バイ・ケースです。いずれにしても、嘘を暴いてとことん追い詰めるという行動は避けた方が無難です。この手のタイプは嘘がばれたら全て終わりだと思っているので、自分の嘘が効果がなかったと知ると逆ギレして暴走しますから。

 次に、意味のない嘘をやたらとつく「天性の嘘つき」派ですが、これは病気ですから注意してもムダです。またわかりやすい嘘が多いので、どうしてもひとつひとつ問いつめたくなりますが、天性の嘘つきは、自分の中では大抵嘘の辻褄が合っていて、本人は嘘をついている自覚もあまりないですから、そういう行動に出てもこれまたムダです。

 この手のタイプと付き合いたいなら、本人の嘘を真に受けないで「適当に流す」努力が大切です。それと「方便」派は相手の嘘に乗ってやっても大丈夫ですし、乗ってやる方がうまくいくことも多いのですが、「天性」派はむしろ用心して乗らないようにすべきです。なにせ考えて嘘をついていないから、下手に嘘を信じたり乗ったりすると、後で酷い目に遭います。どうしてもそんなのは耐えられないと思うなら、この手のタイプには最初から近づかないことが一番です。

 男から見ると、女性で「嘘つき」な人はたくさんいますし、多くの魅力的な女性は大抵嘘つきです。だからこそ、男には嘘を見抜く注意力と観察力、そして嘘を見抜いても大目に見られる度量の広さが必要になります。ちなみに女性は大抵の場合、男の嘘を見破りますが、ある程度は泳がせておいた方が良いですよ。どうせ男なんてすぐにバレる嘘しかつけないんですから、放っておいても自壊しますからね。