幹事クリタのコーカイ日誌2008

[ 前日翌日最新今月 ]


 
7月29日 ● 豪雨と雷の北陸路。

 久しぶりに家族でドライブ旅行に行きました。目的地は富山県の高岡・氷見。東海北陸自動車道が今月全線開通したので、富山県を目指してみたということです。もちろん富山と言っても広いのですが、今回はもっともメジャーな宇奈月・黒部方面ではなく「きときと」の魚で知られる氷見と、城下町の高岡にしました。うまい魚と温泉に入って、帰りに世界遺産の白川郷でも見て帰ろうというプランでした。

 初日は順調に高岡に着き、高岡大仏へ。日本三大大仏だそうですが、奈良や鎌倉に比べると残念ながらちょっと。それよりも「27時間テレビ」のスタッフがセットを組んでいたのが興味深かったです。ここから中継するんだろうな、と思っていたら、いきなりの豪雨。それも生半可な降り方ではありません。当然屋外のセットも台無しで、結局中継は急遽地元テレビ局のロビーに移されてしまいました。

 高岡と言えば国宝瑞龍寺。これはなかなか素晴らしいお寺でした。京都、奈良、鎌倉などの大寺をいくつも見てきましたが、敷地こそそれらに比べてコンパクトなものの、国宝になっている山門、仏殿、法堂などの建物群の風格は決してひけをとっていませんでした。

 氷見の宿も悪くはなかったのですが、問題は天気。昼間に降った豪雨がまた深夜になって降り始め、明け方近くには激しい雷雨を伴ってまるで嵐のようでした。部屋は丘の上の5階建ての5階で、窓から富山湾が一望できるのですが、午前4時頃にはその窓一面に雷光が。海に落ちる稲妻もよく見えました。

 翌朝も天気はぐずついていたのですが、白川郷を目指して走り出したら、東海北陸自動車道が大雨のため通行止めになっています。並行して走る国道156号も同様で、よほどひどい雨が富山県南部の山岳地帯に降ったようです。道が通れない以上、白川郷は諦めるしかありません。北陸道回りで名古屋に帰ることにして、途中で金沢に立ち寄ることにしました。

 金沢は4月に行ったばかりなので、まだ道も覚えているし土地勘もそこそこあります。ところが市街に入ると様子が変です。道が泥だらけになっていて、特に主計町や東茶屋町のあたりが悲惨です。どうやら浅野川が氾濫して由緒あるこの町並み一体が冠水、床上浸水したようです。後でニュースで知ったのですが、昨日朝にものすごい雨が金沢に降ったようで、とんでもないタイミングで僕たちはその災害現場の真ん中に行ってしまったようです。

 何だか悪い時期に旅行しちゃったなぁとも思いましたが、考えようによっては白川郷も金沢も、少しタイミングがずれていたら、自分たち自身が災害に巻き込まれて大変なことになっていたかも知れません。間一髪のところで危ないところを切り抜けたと思うことにします。