幹事クリタのコーカイ日誌2008

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7月22日 ● 白鵬独走で落ちる相撲人気。

 朝青龍が休場した時点で優勝は白鵬で動かないだろうとは思っていましたが、まさかここまで差がつくとは。まだ中日を過ぎたばかりの9日目を終わったところだというのに、すでに全勝の白鵬は他に2差をつけて独走態勢。琴欧州は3敗して綱取りは白紙。期待の若手三役陣も安馬が2敗に後退し、残る3人は早々に圏外。これでは楽しみがありません。白鵬が悪いわけではありませんが、彼には面白みがないですし。

 琴光喜、千代大海、安馬の3人の2敗力士がこれから上位戦でお互いに潰し合うことになると、ますます白鵬との差は広がるばかり。恐らく13日目くらいに優勝が決まってしまうことでしょう。辛うじて残る楽しみは、安馬が今後も頑張って12勝くらいあげれば、大関挑戦が話題になってくるくらい。と言っても、ここ2場所は8勝、9勝ですから、今場所12勝して来場所も12勝くらいしないとダメですけどね。

 相撲界は八百長問題も朝青龍問題もリンチ問題も、なにひとつ解決していません。まるで福田首相のごとく、一切何もしないで時間の経過でうやむやになるのを待っているかのような態度です。しかし、そうしている間に相撲の地盤沈下は着実に進んでいます。もし安馬が大関に昇進し、30代トリオの日本人大関3人が引退したら、横綱大関は全員が外国人力士です。ますます人気は落ちることでしょう。

 急務なのは「出直し」するための施策をきちんと示して、イメージを一新すること、そして新しい日本人力士スターの登場です。白鵬と朝青龍の2強対決の構図で何とか支えている今の人気も、朝青龍がいつまで強さを保てるかわかりません。朝青龍が決定的にダメになる前に対策を講じないと、空白が長引くばかりです。まずは北の湖理事長の退陣から始めるべきでしょう。すぐにできることはそれくらいしかないのですから。