幹事クリタのコーカイ日誌2008

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7月17日 ● 島田紳助の暴走。

 『クイズ!ヘキサゴン2』から出た人気ユニット羞恥心。彼らが売れまくっているその魅力は僕にもわかります。ただ調子に乗って島田紳助がどんどん番組から新しいユニットを出してくるのには少々辟易してしまいます。今度はpaboと羞恥心を組み合わせて「アラジン」(なぜアラジン?作曲の高原兄の昔のバンドに敬意を表したのでしょうか?)というユニットで新曲を発表しました。歌の内容は日本のサラリーマンを応援する、いわばモーニング娘。風の楽曲。paboのデビュー曲はキャンディーズもどきで、羞恥心は少年隊もどきだったのですが、いろいろとパクってきます。

 このパクリは、あくまでも冗談の範疇だと考えればパロディとして「あり」なんでしょうけど、冗談にしては売れすぎな上に、キャンディーズや少年隊とモー娘。は時代が違います。近すぎる上にまだ現役ですから(少年隊も解散はしていませんけど)、パクられた方はあまり穏やかではないかも知れませんし、見ているこちらも大して面白くありません。どうせ日本のサラリーマンをテーマに取り上げるなら、クレイジーキャッツくらいを元ネタにしてくれたら洒落ていると思うんですけどね。

 「ヘキサゴン」という番組自体も、最近はすっかり彼らのプロモーション番組と化していて、本来のクイズ番組としての体をなさなくなってきています。昨晩など彼らが歌を歌う時間を取るために、クイズ自体は本当に短くカットされていました。これは同じ紳助の人気番組『行列のできる法律相談所』と同じ傾向です。こちらは法律バラエティ番組ではなく、弁護士のプロモーション番組になっていて、出演した弁護士が2人も政治家になってしまいましたが、紳助の暴走を番組スタッフが止められないために、どんどん番組の企画自体がズレていってしまい、最近は見ていても本当につまらなくなりました。

 羞恥心もpaboも本体である「ヘキサゴン」あっての人気だと思うのですが、このまま番組の方向がねじ曲がっていくと、番組の人気も長くは続かないだろうし、ユニットを組まされている彼らも使い捨てられて終わってしまうことでしょう。まあだからと言って僕が困るわけではないので全然構わないんですけど、紳助の暴走ぶりに振り回されている周りの大変さがテレビを通じて伝わってくるようで、ちょっとそれが痛々しい気がします。