幹事クリタのコーカイ日誌2008

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7月14日 ● 『ヤスコとケンジ』第1回。

 日本テレビ系列土曜夜9時のドラマ『ヤスコとケンジ』を見ました。この夏ドラマはなにも食指が動かずどうしようか思っているのですが、気楽に見られるコメディで品質もそこそこは保証される「土9」枠なので、とりあえずという感じです。

 見た感想はなかなかテンポが良い面白いドラマでした。もちろん少女マンガ臭い子ども向けドラマではあるのですが、主役の多部未華子と松岡昌宏の掛け合いのリズムが良くて、見ていて気持ち良いのです。多部はドラマに出るたびにどんどん成長していってる気がします。松岡もこういうコメディをやらせるとツボにはまりますね。

 惜しいのは広末涼子と大倉忠義。広末は「キレイなお姉さん」を演じている時はもちろんバッチリなのですが、レディースのヘッドに切り替える演技は、どうやってもやっぱりヒロスエ。迫力が足りません。もちろんコメディだからこれで良いって言えば良いのですが、できたらもうひとつ突き抜けた感じが欲しいです。また広末の弟役の大倉ですが、『歌姫』の時に比べてイマイチ個性が出ていません。単なる王子様役では魅力の出しようがないのかも知れませんが、もっとキラキラ感が欲しいですね。

 脇役はいろいろなドラマで注目された連中をつまみ食いしたキャスティングという感じですが、悪くはありません。『ごくせん』の内山信二、『プロボーズ大作戦』の渡部豪太、『暴れん坊ママ』の山口紗弥加、『芋たこなんきん』のRIKIYA、『木更津キャッツアイ』の嶋大輔と、それぞれ良い感じの役を振っています。それと多部の子ども時代(って言っても彼女自身もまだ子どもですが)を演じた女の子の可愛らしさはかなりのものでした。最近の子役は本当に巧いです。

 少し感じたのは演出に『のだめカンタービレ』の影響があること。多部の吹っ飛び方とかナレーションとかがのだめチック。松岡のオレ様ぶりが千秋様チック。目くじらを立てるようなことでもないのでしょうが、あまりにやり過ぎると視聴者としてはちょっと引いてしまいます。マンガ原作だからと言って、そのままのだめの真似ではね。

 最後に主題歌はTOKIOの『雨傘』ですが、今回は中島みゆきではないんだなぁと思ったら、椎名林檎でした。TOKIOと椎名林檎の組み合わせも面白いですが、果たして中島作品のようなヒットに結びつくかどうかも注目です。