幹事クリタのコーカイ日誌2008

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7月12日 ● モナと二岡の損得勘定。

 あちらこちらで話題になっている巨人の二岡とタレントの山本モナの不倫騒動ですが、どうやら主役はモナのようで、見出しの主語をほとんどモナにして語られていることが多いのが興味深いです。かつて巨人の主力選手と言うのは、長嶋、王を筆頭に社会的名士でした。老若男女にその存在を知られていて、しかも「巨人軍は紳士たれ」という正力松太郎の言葉を守った清廉な人柄であることも求められました。そんな巨人の選手が、二流女性タレントと浮名を流せば、当然スキャンダルの主語は巨人の選手であるはずです。

 ところが今回の騒動では「山本モナまたも不倫騒動」というカタチで報じられています。もし二岡の相手がもっと一般に知名度の低いタレント、例えば優木まおみとか、磯山さやかとか、山本梓クラス(このグラビアアイドルの選択に特に意味はありません)だったら、どの程度話題になったことやら。モナが相手だからこそこれほどの話題になるわけです。キャリア的にはほとんどクイズ番組のパネラー程度しかない二流タレントながら、それだけモナに人々の耳目をひきつける華やかさがあるということですが(2度目でしかもタイミングが最悪ということもありますけど)、逆に巨人の選手(しかも選手会長)という肩書きがすっかりニュースバリューのないものになりつつあることの証拠でもあります。

 さて、この不倫騒動の損得勘定ですが、僕はモナより二岡の方が大損だと思います。もちろんせっかく「サキヨミ」でキャスター復帰が決まったばかりのモナが、これでまたそのチャンスを棒に振り、当分は謹慎処分になるわけですから、短期的には彼女も相当の痛手ではあります。事務所のボスである北野たけしにも怒られるし、「バカな女」「横取り女」と主婦層の受けも最悪です。もちろん、三たびキャスターに起用しようとするテレビ局も現れないことでしょうから、報道への道は閉ざされたと考えて良いでしょう。

 しかし長い目で見れば、このスキャンダルを乗り越えてモナが復帰してきた時に、彼女は今まで以上に「頭が良くてスタイルが良くて色っぽくて恋愛経験も豊富でしかもさばけている」という女性としては最強のキャラクターを手に入れそうです。芸能界ではその分野でナンバー1、もしくはオンリー1のキャラになれば、当分仕事はなくなりません。キャスターとしては失格でも、バラエティタレントとしてのモナは今後独自の地位を築いていくと考えられます。

 逆に二岡はいいとこなしです。家庭ではもちろんですが、仕事でもこの騒動は何のプラスもありません。たださえ2軍落ちしているのに、これで1軍復帰は遅れるでしょうし、イメージダウンでこのまま巨人からシーズン後に放出される可能性も大きいと思います。もともと二岡が2軍にいる間に巨人には坂本が育っているし、二岡がいなくても来季はまたどこかから有力内野手を獲得してくることでしょう。二岡の行く先はオリックスか楽天か、もしくは地元広島か。いずれにしても東京にはいられないので、最悪の場合は離婚されて単身地方でやり直しです。まあ実力さえあれば、どの球団に行っても活躍はできますから、気持ちひとつではありますけどね。

 全ては二岡が自ら蒔いた種ですから仕方ないのですが、男の目から見れば「モナとできただけまだ良いじゃん」という解釈もあります。ただもしモナの言う通り本当にラブホテルで「飲み直しただけ」で何もしていなかったら、とことん二岡にとっては踏んだり蹴ったりの最悪の一夜ですけどね。