幹事クリタのコーカイ日誌2008

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6月22日 ● 心は年を取らないのか。

 誰しも感じていることだと思いますが、年を取れば取るほど、自分の実年齢と意識年齢とのギャップが大きくなるものです。僕の場合、20才になった時に「もうハタチか」と思った自分の意識年齢は17〜18才くらいでした。30才になった時はまだ24〜25才くらいに感じていたような記憶があります。40才になった時は30才そこそこの意識でした。いま47才ですが、40才くらいの人を見ると「オジサンだ」と思うのですから、やはり意識の中ではまだ自分は30代、それも前半なのかも知れません。

 ただ会社の中にいる時は社内での年次がはっきりしているので、自分が結構ベテラン扱いされていることを常に意識させられるますからそれほど実年齢とのギャップはありません。しかし、テニスの時とか、飲んでいる時とかは、ついつい周りの年齢に同化してしまいます。30代が多ければ30代に、20代が多ければ20代に近づいていってしまうのです。

 ただこちらは良いけど、相手は違和感があるのでしょう。怪訝な表情をされたりして「ハッ」と我に返ることもあります。10才くらいの年の差なんて年上からしたら「一緒一緒」と思ってしまうのですが、若い方は10才違ったら全然違うと思っていますし、まして20才違ったら別の星の人間と話しているような顔をされてしまいます。

 これは40代にとっては30代や20代は経験してきた「既知の世界」なのに、20代からしたら40代は完全に「未知の世界」だからだと思います。上からは近づいていけるのですが、下にとってはわからないのも無理ありません。僕たちだって60代はもちろん、50代だって「一緒」だとはなかなか思えませんからね。

 それにしても本当に心はなかなか年を取らないものです。ワガママとか甘えとか妬みとか、そういった子どもっぽい感情というのもいくつになっても残っていて、ただそれを外に出すとみっともないから出さないだけ。つまらないことで不安になったり、いつまでもどうしようもないことをグズグズと悩んでいたり、くだらないことを拘っていたり、どうでもいいことで意地を張ったり。いくつになったら達観して心安らかに毎日を過ごせるのだろうと思います。なんだか一生無理な気がしてきました。