幹事クリタのコーカイ日誌2008

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6月17日 ● 人民日報に北京五輪反対の意見広告は出せるのか?

 ニュースによれば、人民日報は北京五輪開幕日の8月8日の全面広告を競争入札で募集するそうです。日本の場合、新聞広告というのは広告代理店を通してクライアントに売られるわけですが、それを人民日報は産直方式で競争入札させて丸儲けしようということでしょう。通常28万元のところを最低入札価格50万元というのですから商魂丸出し。共産党の機関誌とは思えない商売人ぶりです。

 とは言え、50万元は日本円で約780万円。安いです。日本の朝日新聞や読売新聞に全面広告を出したら3000万円以上します。中国でもっとも影響力があるメディアであり、世界的にも注目されていることを考えれば読売新聞に出稿するよりも効果的かも知れません。もっとも人民日報の部数は、かつては朝日や読売並みの700万部を超えていたのに、今では200万部を切っているらしいので、そう考えれば妥当な金額かも知れませんが。

 競争入札ということは、金さえ払えば落札できるということです。と言うことは「北京五輪反対」の意見広告も出せるということになります。五輪だけではなくチベット問題を始め、中国に対して言いたいことは誰しもたくさんあると思います。そんな意見広告を人民日報に載せることができたらかなり痛快です。

 もっとも、そのためには人民日報がこの競争入札を公開で公正に行うことが前提になります。じゃないと簡単に握りつぶされてしまいますから。新聞はどこでも広告に対して検閲がありますし、現実的には不可能に近いことでしょうけど、もし実現したら世界的なニュースになるだけに広告効果はかなり大きいと思います。どこかチャレンジしないかな?