幹事クリタのコーカイ日誌2008

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5月31日 ● プリントゴッコ販売終了。

 理想科学工業はプリントゴッコの販売を6月末で終了すると発表したそうです。1977年に登場以来累計1050万台を販売した大ヒット商品も、パソコンに押されて販売台数が低迷し、とうとう30年にわたる商品寿命も尽きたということでしょう。

 僕も長年プリントゴッコで年賀状を作っていました。最初に使い始めたのはまだ独身の頃でしたから、1984年くらいじゃなかったかと思います。それ以来つい3年くらい前まで約20年間はプリントゴッコで年賀状を作り続けてきました。後半10年はいつでもパソコンに乗り換えることができたのですが、敢えてプリントゴッコの「手作り感」に拘っていました。

 プリントゴッコが良かったのは、年賀状は私信なので、あまりキレイに出来過ぎてしまうとまるでDMみたいでイヤだなぁと思っていたからです。なにせ仕事でいつもDMを作っている立場ですから、作り慣れていて逆にプリントゴッコの「下手さ」が新鮮に映っていたということもあります。

 しかし、パソコンとカラープリンタの性能向上ぶりは目を見張るものがあり、またプリントゴッコのランニングコストの高さに辟易してきたという面もあって、とうとう3年くらい前からパソコンで年賀状を印刷するようになってしまいました。いざパソコンに切り替えたらその便利さと簡単さとキレイさとスピードに、もう後戻りできなくなってしまいました。

 僕の持っているプリントゴッコ本体は一番最初のタイプで、今でも現役で使っている人がどれくらいいるのかと思いますが、しばらくは理想科学は消耗品の販売を続けるそうなので、来年の年賀状は「さよならプリントゴッコ記念」としてプリントゴッコで印刷してみても良いかも。いや、多分実際にその場になったら面倒だからやらないなぁ。