幹事クリタのコーカイ日誌2008

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5月30日 ● いわゆる「勝ち組」の女性なんだけど。

 ちょくちょく書いているように、この数年なるべく高校時代の友人といろいろ会うようにしています。積極的に顔を出している最大の理由は、年を取ったらやっぱり遊んでくれる友達は多い方が良いだろうと思うからで、高校時代の学友というのは、もちろん年齢は同じだし、学力が似通っているだけに考え方や生活環境も比較的近いし、何より同じ高校というだけで共通項があって話が合うということが一番です。

 そういう時に呼んで出てくる連中というのは、みんなそれなりに成功している奴らがほとんどです。ついつい、「うちの高校はみんなスゴイな〜」なんて感心してしまいますが、よくよく考えてみたら、それは僕の高校がスゴイということよりも、同窓会に出てくるのは人生がうまくいっている奴で、うまくいっていない奴は顔を出しにくいから出てこないだけだと気付きました。そりゃそうです。400人以上いる同期がみんなうまくいっているはずはありません。

 昨晩も高校の同級生5人と一緒にテニスをしました。テニスのレベルは様々なのですが、共通しているのはみんなやはり世間的に言う「勝ち組」だろうということ。開業医も弁護士もいました。乗ってきた車はみんな高級輸入車。見ようによってはかなりイヤな集まりです。ただ違うのは、僕以外は女性だったということです。仕事をバリバリやって家庭もあり子育てもしているスーパーレディたちでした。

 仕事を持って社会的に活躍している女性というのは、みな実にエネルギッシュです。そして楽天的で前向きで好奇心旺盛で明るい性格をしています。やりたいことがあったら物怖じせずにどんどんやるタイプばかりです。彼女たちを見ていると、表面だけを見て「勝ち組で羨ましい」と片付けてしまうのはやはり単純で短絡的かなと思います。彼女たちだって山もあれば谷もあったわけで、今だって表面的な成功とは裏腹にいろいろ悩みもトラブルも抱えています。

 ただ先ほど書いたようにそれでも前向きに突き進むエネルギーがあるから、その山も谷も乗り越えていけるわけで、そのエネルギーの一端に触れると、それだけで僕なんか「もう少ししっかりしなくちゃ」と思ってしまうほどです。愚痴を言っている暇があったら、まずアクションを起こそうという人たちばかりですから。

 彼女たちはいわゆる「勝ち組」には違いないんでしょうけど、でも「勝ち負け」じゃない、もっと違う情熱を持って人生を楽しんでいるようです。自分の人生を他人と比べて「勝った負けた」と言ってもあまり意味はないですし、経済的な豊かさはひとつの指標ですが、それが人生の目的ではありません。いくら金を儲けたかという勝負ならともかく、いかに人生を楽しんだかという勝負なら、豊かさは絶対に必要というわけじゃありませんから。