幹事クリタのコーカイ日誌2008

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5月14日 ● 今こそアジアに国際貢献を。

 ミャンマーの水害に中国四川の大地震。アジアで大きな被害が出ている痛ましい天災が続いています。どちらも現地からの報道が錯綜していて正確な情報がなかなか届かないようですが、相当の数の被災者がいることは確かなようですから、各国も国連も救助のための手だてを講じているようです。日本も同じアジアの国として、こういう時こそ「国際貢献」すべきでしょう。

 こうした天災は、どこまで人災によって被害を大きくしているのかがわかりません。ただミャンマーといい中国といい、災害対策がかなりお粗末だったのではないかということは容易に推測できます。同じような天災が日本で起きたら、もしかしたら被害は10分の1で済んだのではないかという気がします。

 日本は世界有数の台風と地震の被災国家です。大昔からこの2つの災厄に対する対策は講じられてきましたし、関東大震災、伊勢湾台風、阪神淡路大地震など近代に入ってからの何回もの悲惨な経験を経て、ノウハウが官民ともに蓄積されてきています。

 今回のミャンマーや中国の悲劇を見ていて、こういう時にこそ日本の「被災国」としての知識と技術をアジア各国に伝えていくことが大事なのではないかと思いました。ただ金を出すばかりではなく、人とノウハウとを出して2次災害を極力防ぐとともに、これからはもっと未然に被害を少なくするような対策も伝授していくことが大事でしょう。

 苦しい時、痛い目にあった直後こそ、もっとも人は他人の手助けをありがたく感じます。別に中国に「恩を売れ」というわけではないですが、少なくとも日本に大して感謝と尊敬の念を持ってもらえるようにしたいものです。政府は人助けをしつつも、上手なアピールも忘れないで考えてもらいたいと思います。