幹事クリタのコーカイ日誌2008

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5月15日 ● ソレンスタムとエナンの引退宣言。

 女子プロゴルファーの女王アニカ・ソレンスタムが引退を発表しました。まだ37才。選手としての息が長いゴルフ界のことですから、限界を感じての引退というわけではないと思います。なにせ昨シーズン途中から故障で長期離脱していたものの、今年は復活してすでにここまで今季3勝を挙げ、賞金女王争いでも2位につけているくらいですから。せっかく戻ってきて調子も良いのになぜ引退するのか不思議です。

 しかもソレンスタムは通算勝利数でも歴代3位の72勝。1位が88勝ですから、年間3〜4勝を挙げていけばあと5年くらいで追いつくことができます。これは決して不可能な数字ではありません。しかしソレンスタムは「記録を塗り替えることが現役を続ける意欲にはならない」と語っているそうですから、彼女の欲しいのは金でも名誉でもないのでしょう。

 ソレンスタムは昨年婚約し、ゴルフのツアー生活を続けるよりも家庭生活とビジネスに力を入れたいらしいです。まあ長年トップであり続けてすっかりゴルフに対するモチベーションが下がってしまったのかも知れませんが、多分また戻ってきそうな気もします。平凡な家庭生活やビジネスが最初は新鮮でゴルフよりも面白く感じても、結局それもルーティンに過ぎず、慣れてしまえば刺激的なツアー生活が恋しくなるのではないかと。

 そんなことを考えていたら、突然「エナン引退」のニュースが飛び込んできました。女子テニスの現在のランキング1位、女王ジュスティーヌ・エナンです。これはソレンスタムの引退以上に驚きです。

 37才のソレンスタムに対してエナンはまだ25才。競技生活の長さがゴルフとテニスでは全然違いますが、さすがにエナンもあと5年以上はできるはずです。しかもソレンスタムのように婚約して家庭に入りたいというのならともかく、エナンは去年離婚をしてしまったのですから、余計にテニスにのめり込んでもおかしくはありません。

 ただエナンは恵まれない家庭に育っているので、家庭を作ることそのものにはかなりの思い入れがあってもおかしくありません。また同じベルギーのライバルだったクライシュテルスが23才で早々に引退してしまったこともエナンの心境に影響を与えていることでしょう。テニスファンとしては、エナンの引退は女子テニスシーンをつまらなくするだけですからもちろん反対ですが。