会議であれ遊びであれ、参加者全員のスケジュールを合わせるのは大変です。参加できる人だけで、と割り切れれば良いのですが、そうじゃない場合は調整する立場の人間は各人の主張に身動きが取れなくなることがしばしばあります。

　テニスの大会でもワンデーの個人戦の大会なら参加できる人間だけが出れば良いのですが、団体戦でお互いの日程を合わせながらという大会形式の場合は調整がとても複雑になります。まずコートが確保できている日を確認した上で、双方のメンバーが揃う都合の良い日を選ばなければなりません。しかも雨が降って中止になる時のことを考慮して予備日まで考えていると、複雑な方程式を解くようなことになってしまいます。

　１０年ほど前にそういう大会に参加した時は、とにかくこちらのメンバーが全員揃う日に相手が揃わず、相手が揃う日にこちらが揃わずで、かなり苦労をしました。最後は先方と喧嘩に近い状態までいってしまい、何のためにやっているのかわからなくなったので、１年限りでそこからは撤退し、それ以降はそういう形式の試合には近づかないようにしてきました。

　しかし今年からテニス関係の知人がまた新しくそういう団体戦を立ち上げたので、僕も大人になって調整能力も上がったことですし、久しぶりに参加することにしました。前回の反省から、今回はとにかく登録メンバーを最初から多くしておいて、相手の都合の良い日に出られる人間が出るということに徹しようと決めました。もちろんこちらのメンバーの中に強弱はあるので、本当ならベストメンバーが揃う日が良いに決まっているのですが、それを言い出すとまたちっとも日程が決まりません。とにかく都合が合う人間が必要人数だけ揃えばＯＫというハードルの低いやり方にしたのです。

　それでもやっぱりなかなか先方と日程が決まりませんでしたが、ようやく男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスのそれぞれの日程がほぼ決まり、今週末の女子ダブルスから試合が始まります。勝ち負けはもちろん大事ですが、それよりもみんなで一体となって応援しながら盛り上がれることを楽しみにしています。テニスは個人競技だけに団体戦は燃えるんですよね。