中日の山本昌投手は昨年開幕時に１９１勝。残り９勝で２００勝ということで、昨年中の達成を期待されていました。ところが春に２勝目を挙げたままシーズンを終えてしまい、今年残り７勝。しかも２軍暮らしが続いていて、このままでは２００勝はもう無理かという雰囲気さえ漂い始めていました。

　ところが昨日１軍に昇格した山本昌はいきなり広島戦に先発。最初こそもたついたものの、結局６回を２安打無失点の好投を見せて１年振りの勝利投手になりました。これで通算１９４勝。また光明が見えてきました。

　中日の投手で２００勝というのは、かの杉下茂以来ありません。杉下以降、中日の歴代エースだった権藤、小川、星野、鈴木、小松、今中らも全く届かなかった大台にようやく山本昌が近づいてきたのですから、ここは何としても久々の２００勝を達成してもらいたいものだと願っています。

　さて、中日のベテランでもう１人気になるのが立浪。通算２４４４安打で歴代９位にまであがってきた大打者が、今年まだ１本のヒットも打てずに苦しんでいます。２５００安打まで残り５６本。年間３０安打ずつ放っても２年でギリギリなのに、今年これほど打てないとますます達成は苦しくなってきます。

　近づく交流戦でもこれほど不調だと去年のようにＤＨで起用してもらえるかどうかわかりません。もっともＤＨならライバルになりそうな井上も今年はまだ無安打。ベテランがどちらも苦しんでいることが、中日がイマイチ乗り切れない原因にもなっているので、山本昌に１勝がついた以上、早く立浪にもヒットが出て欲しいと祈るばかりです。、