幹事クリタのコーカイ日誌2008

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4月26日 ● ガソリンが160円なんて安いかも。

 4月末に暫定税率が復活した場合、ガソリンの価格が跳ね上がるのはわかっていましたが、単純に税金分の25円上がるのではなく、原油価格高騰分も加えて値上げされるので、どうやらレギュラーで1リットル160円近くになるんだそうです。ハイオクなら170円を超えてしまうかも知れません。

 僕が車に乗り始めた1980年、ガソリンはレギュラーで135円くらいでした。それから徐々に高くなっていき、大学を卒業する頃には160円を超えていました。これまでで僕が経験した一番高いガソリン価格は、1982年、大学4年の夏に行ったひるがの高原のガソリンスタンドで入れた175円。この時はさすがに「満タン」という勇気はありませんでした。

 あれから四半世紀、他の物価の上がり方を考えれば、ガソリンは随分と安く感じます。例えば当時の国立大学の授業料は僕が入学した年で14万4千円、今では53万5800円。4倍弱です。まあ国立大の授業料というのは、世の中で最も中身を伴わずに高騰しているものの一つですから例としては不適切かも知れませんが、喫茶店で飲むコーヒー1杯の値段にしたって、当時は200〜250円くらいでしたが、今では500円以上します。「卵は物価の優等生」と言われるように、ずっと値上がりしていない卵ですらも、最近は鶏のエサ代が高騰しているので値上げをしたいらしいですから、ガソリンが四半世紀前と変わらない価格なのは奇跡かも知れません。

 しかもガソリンの場合、自動車が昔よりはるかに高性能低燃費になっているので、走っている割にはガソリンを消費していないわけですから、ますます使い勝手が良くなっています。卵以上の優等生と言えるかも。そんなガソリン様の価格が少々上がるからと言って、ブーブー文句を言うのはガソリン様に失礼です。そんな暇があったら大学の学費の手前勝手な値上がりぶりにこそ文句を言うべきではないかと思います。

 と言うことで、我が家は5月から車が2台になりますから、ガソリン代も必然的に今までよりもはるかにかかることは間違いありません。でも以上のような理由から、ガソリン様を恨むことなく感謝の心でガソリン代を払っていくつもりです。160円?安い安い。ありがたやありがたや。ありがたすぎて、乗れません。