幹事クリタのコーカイ日誌2008

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4月19日 ● TOTOがSMAPに切れたとか。

 SMAPは自らの番組「SMAP×SMAP」でしばしば有名ミュージシャンと共演をしています。SMAPの歌のひどさはつとに有名ですから、どんなに下手なコラボレーションをしても、「まあ仕方ないよなぁ」と笑って見ているのですが、これもあくまでもSMAPの人気を知る国内での話。海外のミュージシャンと共演する時は、正直見ているこちらがドキドキしてしまいます。「これで日本で最も人気のある売り上げ1位のコーラスグループ?」って思われていることは間違いないでしょうから。

 もちろん、海外からくるビッグアーティストの目的は日本でのプロモーションですから、いくらSMAPの歌が下手くそで内心「ちっ!」と舌打ちをしていても、表面的にはにこやかに、フレンドリーに対応していることとは思います。しかも所詮日本国内でしか流れない放送ですからね。これが欧米でも流れるとなると、問題になる場合もあるかも知れませんが、日本限定のCMに出るのと同じで「ビジネスのため」と割り切ってのことでしょう。

 ところが週刊文春によるとあのTOTOが最近SMAPと共演した際に、彼らのあまりの下手さ加減に怒ってしまったそうです。リハーサル中、バンドリーダーでリードギターのスティーブ・ルカサーがSMAPの歌を聞いた途端に「これでは一緒に歌えない」と怒り始め、周りになだめられてからもメンバー2人に30分にわたり歌唱指導したとか。週刊文春はその2人を稲垣と中居ではないかと推測していますが、まあ中居はもちろんのこと、草なぎでも香取でも似たようなものです。

 僕はこれを読んでむしろ「本当に今回が初めてか?」と思いました。これまでにも幾多のミュージシャンと共演してきたわけですから、きっと他にも怒った人はいたと思います。素人が聞いたって「下手で呆れる」レベルなんですから。中居なんか、むしろ下手を売り物にして笑いを取っているくらいなんですからね。ただこれまではジャニーズ事務所の力で、そうしたトラブルが外に漏れるのを防いできただけではないかと。

 もちろん、何らかの証拠を掴んで書いているわけではない、あくまでも僕の憶測ですから、本当に今回が初めてだったのかも知れません。ただ最近のジャニーズ事務所のメディア対策はちょっと緩んできているように思えるので、ようやく今回表沙汰になったのではないかと思えるのです。まあ今さらSMAPの歌が上手いとは誰も思っていないですし、もしかしたらジャニーズの下の連中も育ってきたので、いっそこういう話題をネタにしていって、SMAPのポジションをシフトチェンジしていこうという事務所の判断があったのかも知れません。だとしたら、なかなか戦略的でしたたかです。多分そこまで考えていないでしょうけど。