幹事クリタのコーカイ日誌2008

[ 前日翌日最新今月 ]


 
4月17日 ● ダブル福山雅治。

 TBS系列の深夜番組に『あらびき団』というネタ見せ番組があります。東野幸司と藤井隆がMCで、若手芸人が短い時間にネタを見せるのですが、まだまだ粗いながらも何か光るものがある芸人たちのネタを見ることができます。

 この番組の常連に「みっちー」という福山雅治のモノマネをする芸人がいます。最近ではいろいろなバラエティに出始めているようなので、知名度も上がってきていると思いますが、彼が面白いのは単に福山雅治のモノマネをするのではなく、福山雅治のままで小島よしおやたむらけんじのネタをやるのです。あのカッコ良い福山が、裸芸人のネタをするという二重構造のモノマネが笑えます。YouTubeにも動画があるようなので、興味のある人は見てください。

 で、福山雅治のモノマネと言えば、吉本興業では大山英雄なんだそうです。僕も知らなかったのですが、みっちーよりも先に福山のモノマネを始めた「元祖」なんだとか。と言っても、売れたのはみっちーなので、先に始めたからと言っても何の意味もないのですが、昨夜の『あらびき団』にその2人が出てきて対決をしました。

 まずみっちーが出てきてテツ&トモを例によって福山のモノマネでやり、その後に大山が出てきて「自分だけが知っている福山のマネ」というのをやります。比べると明らかにみっちーの方が似ていて、しかも面白い。これはやっぱりみっちーの勝ちだなぁと思っていたら、続いてまたみっちーが出てきて、今度は「ざ・たっち」のマネをすると言います。そして登場したのが、みっちーと大山の2人。ダブル福山で「幽体離脱〜」とかやりました。笑ってしまいました。ライバルじゃなかったのか、いつの間にコンビ組んでやってるんだよ。

 それにしても芸人というのは本当にしたたかです。キャラかぶり、ネタかぶりでも、それをまたネタにしてとにかく前に前にと出ていこうとする姿勢。利用できるものは利用していこうという、なんでもありのこの必死さが、今のお笑い芸人ブームを支えているのでしょう。ダブル福山を笑いながらも、ちょっと感動したりもしました。