幹事クリタのコーカイ日誌2008

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4月16日 ● 安オモシロイ『絶対彼氏』。

 春の連ドラが少しずつスタートしています。期待していた『ラストフレンズ』はあまりのヘビーさに途中で見るのがイヤになりました。『Around 40』は、意外性が乏しい設定やキャラ作りに「ベタ過ぎかも」と感じてしまいました。

 ところが全然期待せずにたまたま見た『絶対彼氏』が思ったよりも面白く、ついつい最後まで見てしまいました。視聴率クラッシャーの異名をとる速水もこみちに相武紗季、水島ヒロというキャストはあまりにもお金がかかっていない感じで、研音に無理矢理押しつけられたキャスティングという臭いがプンプンします。脇役にも見るべき俳優が少なく、佐々木蔵之介と真矢みきがちょっと華を添えているかなと思うくらいです。

 安さはドラマあちらこちらでいくつも感じられて、速水もこみちのロボットらしさの演出も『ターミネーター』を学園祭レベルでなぞったようなお粗末さ。いくらなんでも今どきもう少し「らしい」演出ができるだろうと思うのに、まるでドラマというよりはコントを見ているみたいです。

 そんな安さ満載のドラマながら、それゆえに「ゆるさ」がお気楽さに通じ、のんびり楽しむには意外と悪くないできばえでした。なにより速水の演技が秀逸。元来ロボットっぽいほどの大根役者だけに、ロボット役が地なのか演技なのかわからないくらいに見事にはまっています。また相武もこの手の役柄はすっかりはまり役で、ドタバタと楽しげにはね回っていました。

 このドラマ、視聴率的にはあまり期待できないかも知れませんし、きっと評価も高くはないでしょうが、これからの速水の方向性を決めるような作品になるかも知れません。今後の展開が楽しみです。