幹事クリタのコーカイ日誌2008

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4月7日 ● 伊達公子現役復帰!?

 この「コーカイ日誌」の最初の記事は1996年9月25日の「伊達公子引退」という内容でした。今からもう12年前になります。まだ伊達は25才で絶頂期にあっての突然の引退宣言で、実に惜しいと思いました。彼女ならいつか日本人初のシングルスでのグランドスラムタイトルすら狙えると思っていたのに。

 その伊達公子が突然現役復帰をするというニュースを聞いて、12年前の引退宣言よりも驚いてしまいました。まさかエープリールフールではないだろうな、と疑ってニュースを見ましたが、どうやら本気で現役復帰するらしいです。12年のブランク、37才という年齢で今の過酷なツアーに戻るという伊達の気持ちが全く理解できません。

 伊達は先月グラフとナブラチロワという2人の女王とのエキジビを行っています。その時は練習をちゃんと積んで臨んだので、他の2人よりも圧倒的に強かったと聞きました。しかしいくらグラフ、ナブラチロワとは言え、現役の選手ではありません。それに圧勝したからと言って、伊達が即座に現役復帰できるとは誰も思わないでしょう。

 かつて伊達の好敵手の一人だったダベンポートは子どもを生んでからまた去年暮れに復帰してツアーで優勝もしていますが、伊達よりもダベンポートの方が若いしブランクも短いです。去年秋に二度目の引退をしてしまったヒンギスだって、ずっと伊達よりは若い上に、ブランクも3年ほどでした。37才で12年ものブランクのある伊達の復帰が簡単なものではないことは誰にも想像がつきます。

 しかし伊達は天才です。しかも引退後もずっとテニスに関わって生きてきたのですから、僕たちファンよりもはるかに自分の置かれた状況を把握していることでしょう。そんな伊達が自ら現役復帰を決めたのなら、彼女の真意がどこにあるにせよ、ファンとしては応援するより他ありません。エナンやシャラポワと対戦する伊達を見てみたいものです。