幹事クリタのコーカイ日誌2008

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3月31日 ● 明暗わけた巨人中日阪神。

 今年のセ・リーグは誰が見たって戦力的には1強2弱3番外地。クライマックスシリーズの進出チームは巨中神で鉄板だし、リーグ優勝も普通に考えれば巨人。ただ短期決戦なら中日や阪神にもチャンスはあるかも、というくらいなものです。

 ところがその3チームが開幕3連戦で明暗を分けてしまいました。もちろん「暗」はヤクルトに3タテを喰らった巨人です。しかも内容が悪く、自慢の打線でリードしても、それを中継ぎ投手陣が守りきれずに逆転負け。毎年毎年強力な補強をしても、やっている野球自体は全然変わっていないので、相変わらず打つだけ、投げるだけ。つくづく進歩がありません。

 相手のヤクルトはエースと4番を巨人に持っていかれたことが闘志に火をつけたのか、見事なスモールベースボールでした。つないで走って守って。高田監督が「ひと泡もふた泡も」と言っていましたが、結果的には3回も泡をふかせたことになりました。

 阪神は調子の悪い横浜相手に会心の開幕3連勝。まさに投打が噛み合うというのはこういうことを言うのか、というバランスの良さで、主軸が打って先発が抑えて、最後は藤川が締めて。こういう野球がずっとできれば文句はないのですが、最初に走り過ぎると後半バテてきた時が心配です。なにせ主力選手が軒並み高齢者だけに、梅雨時から夏場にかけて調子を落としそうです。

 中日は広島相手に2勝1分けでした。阪神と違ってかなり苦しんだ結果ですが、それだけ広島の出来が良かったと思います。それでも何とかしぶとく勝ったあたりが、ベテラン揃いでどうすれば良いかを知っているチームらしさでした。問題は阪神同様主力の高齢化でシーズン通して考えるとバテそうですし、その上北京五輪に主力をごっそりもっていかれるので、夏から秋にかけての大事な時期が今からとても心配です。

 いずれにしてもたった3試合だけではペナントの行方も全く見当が尽きませんが、「1強」がスタートでこけたので興味深いシーズンになりそうです。