幹事クリタのコーカイ日誌2008

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3月23日 ● 21世紀枠の2勝。

 選抜高校野球「春の甲子園」が開幕しました。初戦に登場した愛知の成章は21世紀枠で36年振りの出場。正直言って地元だから応援はしますが、駒大岩見沢の「ひぐま打線」に勝てるとは思っていませんでした。せめて健闘してくれれば良いなと見ていたら、なんとシーソーゲームの果てに見事な逆転勝利。甲子園初勝利を挙げました。

 成章は渥美半島にある田原市の県立高校。野球は公立高校にしては強いですが、渥美半島の進学校という印象が強い学校です。昨年の佐賀北の快挙に「自分たちも佐賀北のように」と張り切っているという報道はありましたが、まあ本当は優勝なんて大それたことは考えず、1勝して校歌が歌えれば御の字だと思っていることでしょう。

 それがまさかの開会式直後の第1試合。どんな常連校だって嫌がるのにと思ったら、むしろ慣れていないだけにどの試合でも一緒だったのかと思うほど、十分に実力を発揮していました。地元の生徒ばかりで、地域に根差し地域を代表して出場している成章の勝利は、困難な条件を克服したり、他校の模範になったりする高校という21世紀枠の精神に相応しいと思います。

 そして第3試合に出場した千葉の安房もまた21世紀枠。熊本の城北相手に8回まで0-0の緊迫した投手戦。そして9回表2死走者なしから2点をもぎ取り勝ちました。1大会で21世紀枠の高校が2勝したの初めてのことだそうです。それだけ21世紀枠の出場校は実力的に劣っているということでもありますが、それが一日の間に2勝というのは快挙でしょう。

 優勝候補は常葉菊川、横浜などの名前が挙げられているようですが、それとは別に21世紀枠の高校がどこまで健闘するかも注目したいと思っています。