幹事クリタのコーカイ日誌2008

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3月22日 ● 琴光喜ついに朝青龍に勝つ。

 昨日の大相撲春場所13日目、大関琴光喜が朝青龍に勝ちました。いくら強い横綱相手だとは言え、勝ったのが大関なのですから、普通なら「そういうこともあるでしょ」と思われますが、なにせ琴光喜は朝青龍に28連敗中だったのです。2002年秋場所以来の勝利なのですから、それはニュースです。

 今場所の琴光喜は絶不調でした。中日までに2勝6敗。普通なら同部屋の大関琴欧州のように休場するような星です。ところが何が彼に起きたのか、ここから琴光喜は巻き返してきました。その後に4連勝して星を五分に戻しての天敵朝青龍戦。これに負けると負け越しに王手がかかってしまいます。千秋楽の千代大海戦は何とかなるにしても、優勝争いをしている両横綱のどちらかには勝たなければならない窮地に追い込まれたことが幸いしたのでしょうか。いつもよりはるかに粘り強い相撲で5年半ぶりに朝青龍を破ったのです。

 これで勝ち越しまで残り1番。よくぞここまで辿り着いたものです。まだ勝ち越したわけではないので油断は禁物ですが、幸いカド番大関の千代大海はすでに勝ち越しているので、白鵬に負けても何とかなるのではないでしょうか。

 朝青龍はスタミナ不足でしょうか?後半になって動きにすっかり切れがなくなりました。長年の稽古不足に加えて2場所の出場停止が追い打ちをかけてしまったのかも知れません。そもそも琴光喜に負けること自体が、これまでの朝青龍とは違うことを示しています。このまま先場所に続き白鵬との千秋楽決戦にもつれ込みそうですが、今の勢いでは朝青龍の不利は否めません。