幹事クリタのコーカイ日誌2008

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2月20日 ● 大学生の仕送り額8万円。

 こちらのニュースによると、大学生の平均仕送り額が20年振りに8万円を割ったとか。世の中不景気で親の懐も厳しく、大学生に仕送りできるお金も限られているということでしょう。大学生は不足分を奨学金やバイトで補っているそうですが、僕から見ればまだまだ甘いと思ってしまいます。

 なにせ僕の両親は「親が責任を持つのは高校を卒業するまで」と常々言っていて、大学に行きたければ自分で稼いで行け、という方針でした。戦前の話じゃないですよ。昭和50年代の話です。で、仕方なく僕は奨学金とバイトで学費と小遣いを稼いで大学に通っていました。もっとも以前にも書きましたが、学費は大学から免除されましたし、家から通学していたから食べるに困ったわけではありません。むしろ家庭教師をはじめバイトの口はいくらでもありましたから、若いサラリーマンよりははるかに稼いでいたくらいです。

 僕の弟は不覚にも浪人してしまった挙げ句に、名古屋の私立大と金沢の国立大しか合格できませんでした。迷った末に国立大に進学したのですが、予備校で1年間に100万円を親に使わせてしまった後でしたから、仕送りなんてとても言えません。大学の汚い寮に入って、仕送りゼロ、奨学金とバイトで4年間暮らしました。

 そのせいで東京の私大に通っている学生のような華やかな大学生活は送れなかった代わりに、僕も弟もお金に関してはかなり堅実です。一見派手に使っているように見える時でも、きっちりと計算して余裕を残しておくようにしています。貯金を全部使い切るなんて恐ろしいことはとても勇気がありません。これも親の厳しい教育のお陰です。まあ内実は単純にお金がなかったというだけなんですけど。できることなら、僕だって早稲田か慶応に進学してブイブイ言わせてみたかったです。

 そんな僕ですから、子どもたちに対してもかなり金銭的にはシビアな方だと思いますが、問題は妻と妻の実家が甘いこと。もしかしたら、それが世間的には普通なのかも知れませんが、子どもたちにいろいろと買い与えるのが好きなんです。確かに子どもが喜ぶ顔を見たいとは親なら誰しも思いますが、金で子どものご機嫌を取っても仕方ないでしょう。

 そう言えば「仕送り8万円」の他に、自宅学生の平均小遣いが15570円と報じられていました。僕からしたら大学生がなんで小遣い貰っているんだと思います。バイトできるんだから、自分で稼いでこいよと。いつまでも小遣いなんて貰っていて恥ずかしくないのかと。自立するということは、何よりもまず経済的に自立するということです。十分に労働できる年齢になっていながら、家に住まわせてもらっているだけでもありがたいのに、その上、小遣いまで貰っているなんて甘えているな、甘えられる環境にあっていいなと思います。