幹事クリタのコーカイ日誌2008

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2月19日 ● 錦織圭が息子だったら。

 低迷が続く日本男子テニスの希望の星、錦織(にしこり)圭が快挙を達成しました。フロリダのデルレイビーチで開催された「デルレイビーチ国際」で、ATPツアー初タイトルを獲得したのです。と言われてもテニスを知らない人にはピンとこないかも知れませんが、ATPツアーで日本男子が優勝したのは1992年の松岡修造以来2人目、15年10ヶ月ぶり。18歳1カ月でのツアータイトルは、もちろん日本人選手としては最年少、ATPツアーでもレイトン・ヒューイットの16歳10カ月に次ぐ若さだそうです。つまり、これは日本だけではなく世界的に見ても快挙なのです。

 錦織の優勝がすごいのは決勝の相手が世界12位のジェームズ・ブレークだったこともあります。先日のデ杯で久しぶりに優勝したアメリカの、アンディ・ロディックと並ぶ2枚看板の1人を地元アメリカで倒したのですから、錦織の実力はすでに世界のトッププレーヤーと肩を並べるところまで上がってきているということです。

 この優勝で錦織のランキングは244位から131位まで一気に急浮上。松岡修造以来のTOP100入りが目前です。100位に入ればグランドスラムにもストレートで本戦に入れます。松岡引退以降、長年グランドスラムで戦うのは女子だけだった日本テニス界にとって久しぶりに沸き立つような嬉しいニュースです。

 日本男子ゴルフ界が石川遼を人気浮上の起爆剤としようと考えているのと同様に、テニス協会も錦織を使ってテニス人気の復活を狙っていることでしょう。実際、グランドスラムが地上波で放映されないなんて、日本のテニス人気は世界に比べても低すぎます。「テニスの王子様」ブームもそろそろ終焉を迎えようとしている今、錦織効果で何度目かのテニスブームが日本に来ることを期待しています。もちろん、そのためには錦織がこれからどんどん活躍していかなければなりませんし、彼に続く才能が登場してこないといけませんが。

 それにしても錦織はまだ日本で言えば高校3年生。うちの息子と同学年です。ニュースでご両親がチラッと出ていましたが、もちろん僕と同世代と見受けられました。あんな息子がいて心底羨ましいです。もし自分の息子がツアーで優勝するようなトッププロだったら、どれほどテニス仲間に自慢できることでしょう。一緒にダブルス組んで親子テニス大会に参加してみたいものです。残念ながらうちの息子は高校のテニス部に仮入部したものの1ヶ月でクビを切られてしまいましたから。子どもと一緒にダブルスを組んで優勝するという夢は永遠にかないそうにありません。