幹事クリタのコーカイ日誌2008

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2月18日 ● R−1ぐらんぷり。

 ピン芸人ナンバー1を決めるR−1ぐらんぷり。M−1に比べるとまだまだマイナーな存在ながら、お笑いブームが続く中、注目度は着実に毎年高くなってきています。今年は去年優勝したなだぎ武の連覇なるか、それとも新しい新星が登場するかというあたりがポイントだったのですが、その期待通りの展開になりました。

 個人的にはあまり馴染みのない芸人が多かったので、それだけでも面白く楽しむことができましたが、特に笑ったのが芋洗坂係長。特異なルックスとサラリーマン社会特有のネタ、そして意外に豊かな(?)音楽性で、今回決勝に残った8人の中で最も笑わせてもらいました。

 次に印象的だったのは鳥居みゆき。噂には聞いていたが、想像以上のキレっぷり。かなりターゲットが狭い芸風で、よくここまで残ってきたもんだと思いました。面白いのかどうなのかすらわからないレベルで、ついていけないお客さんが多数いたでしょうが、僕は嫌いじゃありません。やはり美人があそこまで壊れるというのは、それだけで迫力があります。

 いまブレイク中の世界のナベアツは、このままでは一発ギャグの人として終わってしまいそうで、これ以上の引き出しがあるのかどうなのかにむしろ興味があります。逆になだぎ武はディラン以外のコントでこれだけやれることに驚きました。ディランは一発ギャグに近いレベルで、最初のインパクトはあるものの繰り返し見て面白いとは思えませんでしたから、今回のネタの方が正統的でよく練られていてずっと素晴らしいです。

 僕の採点では1位が芋洗坂係長、2位なだぎ武、3位世界のナベアツ、4位鳥居みゆき、残りの4人はどっこいどっこい。実際の結果は微妙に順位が入れ替わりましたが、まあ順当だったと思います。本来の目的であるピン芸人の芸を評価するというのなら、キャラ芸人や一発ギャグに対してもう少し厳しく採点すべきかも知れませんが、「面白ければいい」という緩い審査基準がある意味R−1の特徴というか良さだと思いますので、目くじら立てずに楽しめば良いんじゃないでしょうか。

 あと、今回いきなり注目を集めた芋洗坂係長が、M−1のサンドイッチマンのようにブレイクするかどうか。彼はどことなく僕の親しい会社の同僚Y田さんに似ているところがあるので、今後もウォッチしていきたいと思います。