幹事クリタのコーカイ日誌2008

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1月27日 ● 横綱千秋楽決戦。

 朝青龍が復帰した初場所もいよいよ千秋楽。1敗同士の東西の横綱が千秋楽結びの一番で対決する理想的な展開になりました。ここまでの相撲ぶりを見ているとほぼ互角。稽古不足、実戦不足が言われていた朝青龍は本番の取組を稽古代わりにして調子を上げてきていますし、白鵬はずっと安定した取り口を見せています。もし2人が初日に対戦していたら白鵬が断然有利だったと思いますが、千秋楽となるとどちらが勝つかは全く予想がつきません。

 それに比べて情けないのが大関陣。千代大海は初日から7連敗を喫してそのまま休場してしまいましたし、琴光喜は7勝7敗で千秋楽に勝ち越しをかけます。8勝同士で大関対決する魁皇と琴欧州も横綱2人に比べて何とも情けない内容で、特に引退間近の魁皇はともかく、まだ若い琴欧州の体たらくは大関昇進前の輝きを覚えているだけに悲しいものがあります。

 関脇以下を見回しても元気が良いのはモンゴル勢ばかり。西関脇で勝ち越した安馬、11勝の鶴竜に10勝をあげた朝赤龍と旭天鵬。日本人力士で目立ったのは前頭筆頭で1横綱3大関を倒し勝ち越しを決めた稀勢の里、11勝をあげている豪風、新入幕で勝ち越した市原くらいでしょう。特に21才の稀勢の里には「次の日本人横綱最有力」候補として期待する声が多いだけに、早く力をつけて出世して欲しいものです。

 ところで今場所朝青龍が優勝してしまったら、それは去年の騒動の「みそぎ」になってしまうんでしょうか?少なくとも相撲協会はそうしたいと願っているんでしょう。八百長問題もリンチ問題も全然進展を見せていないのですから、朝青龍のことくらいはさっさと「過去の話」にしてしまいたいだろうと思います。この問題に関しては内舘牧子がどれだけ流されずに踏ん張るか、むしろそっちの方が興味深いです。彼女の言っていることは正論だと思いますが、だから主張が通るとは限らないのが世の常ですからね。