幹事クリタのコーカイ日誌2008

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1月21日 ● 『佐々木夫妻の仁義なき戦い』第1回。

 連ドラの第1回を見るシリーズ(だったのか?)もこの『佐々木夫妻の仁義なき戦い』がラスト。トリに相応しく豪華キャストのコメディです。主役に稲垣吾郎と小雪。共演に小出恵介、酒井若菜、西村雅彦、藤田まこと、山本耕史、古田新太、江波杏子ら。さらに第1回ゲストに小堺一機、チョイ役でアントニオ猪木、草なぎ剛、桜井幸子らが出てきて「豪華感」を演出しています。

 弁護士夫妻の話なんですが、中身は家事を全くしない妻と、キレイ好きな夫のバトルというごくありふれた話。まあ昔からある題材をいかに料理するかということですが、それを弁護士同士の夫婦なので、やたらと法律論で言い争いをするというあたりで味付けしています。それに実際のゴミ置き場のトラブルを絡めていくあたりは「よくできました」というレベルで、脚本としてはそれほど新鮮味があったわけではありません。

 ただそんな内容でも面白く見ることができたのは、ひとつには演出の過剰さとテンポの良さ、そして出演者の力量にあったと思います。芝居の巧い脇役を配してきっちりと周りを固めているお陰で、主役2人がいかにドタバタコメディを演じようとも安心感がありました。

 このTBS系日曜夜9時枠というのは、「キムタク枠」というイメージがあり、『ビューティフルライフ』『GOOD LUCK!!』『華麗なる一族』とヒットを飛ばしてきました。そこに今回は稲垣吾郎ということで、木村の代わり?大丈夫か?と思っていましたが、ドラマの内容からしたらむしろ稲垣の方が適役でした。草なぎがゲスト出演しているだけではなく、SMAPが主題歌まで提供しているのですから、5人の中で一番パッとしない稲垣をジャニーズとして何とか盛り立てようとしているのがよくわかります。

 ちなみにタイトルの「佐々木夫妻」と言えば当然佐々木健介&北斗晶夫妻から取られているわけで、他の出演者の役名も全てプロレス絡み。法律事務所のスタッフが蝶野に馬場に桜庭ですからね。個性的過ぎます。主人公がアマレスやりながら会話するシーンはドラマで観たことがないし、なにせ猪木がいきなりゲストに出てくるくらいですから、どれだけプロレス好きなんだと。特にプロレスファンではありませんが、来週以降もどんな名前の登場人物が出てくるかは楽しみにチェックしたいと思います。