幹事クリタのコーカイ日誌2008

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1月13日 ● ショッピングの王様。

 「ショッピングの女王」と言えば中村うさぎ。ブランド品を買いまくりほぼ破産状態になっても、それでも借金しまくってまだ買い続ける凄まじさはもはや一種の芸です。それをネタに本を書いて人気作家になれたのですから、決してマイナスだけではないのですが、中村うさぎのエッセイを読んでいると人間の「業」の深さを感じます。

 多分、ショッピングの快楽というのは、食欲や性欲に比肩しうるものなのかも知れません。普通の人間はそこまで快楽を味わいたくても経済的に無理なので理性で諦めるのですが、たまたまそれだけの財力があって一度その快楽に身を任せてしまうと、理性だけでは止められないのでしょう。「必要かどうか」とは関係なく、時にカード破産してもショッピングし続ける女性がいますが、それは快楽を知ってしまったがために、そこから抜け出せなくなった中毒患者と同じ。「ショッピング依存症」です。

 さて、僕の周りの「ショッピングの王」と言えばK上くんです。自分の年収を上回る年間1000万円を昨年浪費した彼もやはりショッピングの快楽にはまりこんでしまった一人。先週はその浪費ぶりを我々に反省したかのように話していたのですが、なんと我々に反省してみせた翌日にまた豪快なショッピングをしてきていたのです。

 いつものブランド服を20万円、それから某人気ブランドの長財布に8万円。極めつけは某宝飾ブランドの時計に80万円弱。その時計たるや文字盤に12個のルビーが埋め込まれているジュエリーウォッチで、見るからに高そうです。合計100万円のお買い物を反省した翌日にあっさりとしてきたわけで、実際にそのモノを見せられ話を聞かされた我々は唖然呆然状態でした。

 まあここまでくると、ある意味突き抜けていて立派です。独身で親もなく、何にどれだけ金を使おうが他人には関係ないんですから。消費の快楽にどっぷりと浸かればいいのです。80万円の時計で彼の「王様」ぶりもいよいよ本格化してきたと思います。今後は高級ジュエリー腕時計とバランスが取れる高級外車とか都心のオシャレなマンションとか、高級輸入家具とか、そういう「本当の金持ち」っぽいところにお金をかけて、ますます我々を驚かせて欲しいと思います。