幹事クリタのコーカイ日誌2007

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12月31日 ● レコード大賞なんてやめれば良いのに。

 かつて大晦日と言えば夜7時からレコード大賞を見て、9時から紅白歌合戦を見るというのが定番でした。日本中のほとんどの家庭がそうしていたと言っても過言ではないほど、誰もがそうしていたのです。実際、当時のレコード大賞の視聴率は40%台を誇り、紅白なんて70%前後もあったのですから。しかし今や紅白ですら視聴率は30%台に落ち込むほどで、レコード大賞は大晦日ではなく30日に変更になってしまいました。

 昨晩のレコード大賞ですが、事前に「コブクロで大賞は決まり」という報道が週刊誌等でされていました。事前の関係各位の取引で賞は決まっているという話だったのですが、実際に蓋を開けてみたらコブクロの「蕾」が大賞。なんだかなぁ、という思いが残りました。

 さらに最優秀歌唱賞がEXILEで、最優秀新人賞が「℃-ute」。一応今年ヒットした歌が受賞した大賞と歌唱賞はともかく、新人賞などひどいもので、残った4組なんて一般人はまだ誰も知らないんじゃないかというレベルの歌手ばかり。明らかに各事務所、レコード会社のプロモーションのための新人賞になっていました。

 しかも最優秀新人賞なんて実際にステージで表彰されたのはプロデューサーのつんく♂で、年齢が低いから9時以降テレビに出られないと言う本人たちは楽屋から中継。「今から楽屋に入ります」と言って、せーの、で本人達が嘘泣きで喜びを語るという学芸会を見せられてしまい、ますます白けてしまいました。あれはテレビ出演ということにならないのか?

 最後はコブクロが大賞受賞曲を歌う訳ですが、この歌は小渕が亡くなった母を思って作ったという話を司会の堺正章が小渕に振って話をさせようとしたのに、蛯原友里がぶった切って「さあ歌ってもらいましょう」とやっちゃっうし。もちろん残り時間がなくエンディングロールに被せるようにコブクロが歌うという演出だったから仕方なかったんでしょうが、もう少しやりようがあるだろうと。

 もはやレコード大賞はグダグダです。せっかく築いてきたブランドですが、その名前だけに頼ってきたために長年のしがらみやら何やらで身動きが取れなくなり、腐りきって立て直しができなくなっている感じ。もはや一度潰してしまった方が良いんじゃないでしょうか。主催しているTBSも名門だったのに、ここ数年問題続出で本当にダメなテレビ局になってしまったし。そもそも「レコード」って言葉自体が、昭和時代の遺物になってしまいましたしね。