幹事クリタのコーカイ日誌2007

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12月25日 ● 「浮気」ラインの男女差。

 クリスマスと言っても、大半の家庭持ちは「そんなの関係ねぇ」状態でしょう。僕もこの連休、23日も24日もサークルでテニスをしていました。さすがに24日の参加者はちょっと少なかったですが、欠席したメンバーも仕事だった人が多かった(トヨタ系が出勤日だったので)ようです。

 ところが世の中には逆に23日も24日も25日も毎日デートしている人もいるようで、それはそれで楽しいのか大変なのか、ちょっと判断がつきかねます。なにせクリスマスのデート代とプレゼント代とホテル代で安くても5〜6万円、下手すると10万円以上になりますから、それを3回もするとしたら男は大変です。

 こういう場合、やはり「本命」とは24日に会うのでしょうね。で、「キープ」は23日で「遊び」が25日か、もしくはその逆かも。とにかく23日に会う相手は向こうも24日は別の人と会っていたりする可能性も高いので、お互い様って思っているくらいでちょうどです。

 もちろん、相手が1人しかいない場合は、お互いの都合を考えて何日に会おうが構わないのですが、複数いてスケジュール調整をする人は、本命の異性から「浮気」「二股」を疑われたりしても、軽いステップでかわす技術も必要です。しかも、女性の浮気の定義が男と違っていたりするから大変です。男にとって「浮気」が事実になるには「やったか、やらないか」が問題です。と言うか、男にとって浮気とはつまるところ、その一線を越えたか越えないかです。

 ところが女性は「やるやらない」ラインよりも、ずっと手前に浮気ラインを設定していることがあります。以前聞いた話で一番厳しかったのが「ふたりでお茶したら浮気」という定義で、さすがにそれは厳しすぎるんじゃないの、と言ったところ「どうして仕事でもないのにふたりでお茶する必要があるわけ?」と言われました。いや、世の中は必要なことだけでは動いていなんだ、とブツブツ言っても納得しそうもありません。

 また「手を握ったら浮気」という女性もいて、それは確かに浮気へと着実に歩き始めた感はありますが、男の感覚で言えば手を握ったなんてのは、山の麓に辿り着いただけで、まだ山を登り始めてもいないところです。とても浮気したとは認められません。

 「キスしたら浮気」という女性は結構いましたが、これは確かに男からしても「ヤバイ」ラインに踏み込んできています。ただこれとてまだ頂上が見えてきた8合目か9合目あたりであって「浮気完遂」ではありません。もっとも、「浮気しちゃった」感は確かにこのあたりまでくるとあるでしょうけどね。

 では、男から見て女性の浮気はどこからか、というと、これはやはり「やるかやらないか」ラインだと思います。と言うか、浮気された時に「でも、やってない」と女性に言われたら、何とか許せる気はしますが、「やっちゃった」と言われたらかなりの確率で別れると思うし、もし付き合いが続いたとしても、心のどこかでわだかまりはずっと残り続けることでしょう。

 女は男との「これから」を考え勝ちですが、男は女の「これまで」を見たがるものです。言い換えれば、女は空想の羽根をすぐに広げますが、男は女と実際に起こった事実にこだわるのです。だから、男が浮気しても「二度とやらない」と誓えば女は結構許しますが、男は女が浮気して「もうしない」と言われても事実にこだわる故に簡単には許せないのです。手を握ってもお茶を飲んでも浮気だと女性が言うのは、男がこの先にさらに進もうとしているのを空想してしまうから。先を見てしまいがちな女性にはその段階ですでに浮気されたも同然と考えるわけです。

 クリスマスに掛け持ちでデートを重ねている男性も女性も、そのあたりのニュアンスの男女差をきちんと把握しておけば、「いざ二股発覚」という時に大火事になるかボヤで済むかの対応が違ってくると思います。