幹事クリタのコーカイ日誌2007

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12月23日 ● 紅白歌合戦は懐メロ番組か。

 今年の紅白歌合戦の曲目が発表されました(こちら)。一見して思うことは「今年の歌が少ない」ってことです。演歌勢なんてほとんど昔の歌ですし、演歌以外のベテランも昔のヒット曲ばかり。平原綾香も一青窈も今年のヒット曲がないからか古い歌。その上、WaTやモー娘。、BoAもメドレーらしいので中心は去年までの曲になりそうです。

 そうやって数えていくと、今年の歌というのは56曲中で20数曲(判断が微妙な曲もあるので)。全体の半分もありません。もともとその年のヒット曲を提供していたはずの番組が、今や夏の『思い出のメロディー』とほぼ同じ趣旨の番組に様変わりしています。これでは、新規顧客の開拓は難しいですから、長期的に視聴率が下がっているのも無理はありません。

 こんなことを続けていたら、10代・20代はどんどん裏の格闘技などに流れていって帰ってきません。喜んでみているのはせいぜい中高年だけでしょう。新しい歌手や歌を覚えられなくなった人向けの音楽番組になってしまっていますから。そういう人たちは「これはこれで良い」と思うかも知れません。

 とは言え、まあ今さら「紅白改革」でもないでしょうから、番組の終焉を迎えるまでマンネリの極北を目指して、ダラダラとぬるい音楽番組を作り続けた方が良いかも知れません。なにせ紅白に必要なのは「リフォーム」ではなく「建て替え」ですからね。もう終わるしかないと思います。