昨晩忘年会に参加して終わったのが深夜１時過ぎ。当然終電はありません。クリスマス前の連休直前の金曜日なんて、１年でもっとも街に飲みに出た人が多い時ですし、しかも夜１時台なんてタクシーで帰ろうとする人ばかりですから、もうあちらこちらにタクシーを捕まえようとする人たちが鈴なりに立っています。

　我々も最初は栄の交差点付近にいたのですが、これはとても競争率が高くて無理だと判断、大津通りを南に歩きながら、金山方面から栄に戻ってくるタクシーを捕まえることにしました。この作戦はズバリと当たり、矢場町の松坂屋近くで空車のタクシーをゲット。帰路につくことができました。

　思い返せば１０数年前のバブル絶頂期には、こんなもんじゃありませんでした。ホイチョイプロダクションのマンガ『気まぐれコンセプト』でも描かれていましたが、タクシーを捕まえるのが広告代理店営業マンの仕事で、そのためにはなんでもするという時代。僕たちも飲んだは良いけど、帰りのタクシーが都心で捕まえられる気配はさらさらなく、とにかくてくてくと盛り場から離れようと歩いたものでした。

　ある時は伏見で飲んで東へ東へと歩いてようやくタクシーが捕まえられたのは新栄だったとか、栄で飲んで南へ南へと歩いて、ようやくタクシーに乗れたのが東別院だったとか。地下鉄で３駅分、３０分くらいは冬の街を歩いています。

　バブル時代にはまだまだ及びませんが、昨晩の栄の繁忙ぶりもなかなかなものでした。東京でも大阪でも昨晩はこんな感じだったのか、それとも景気が良いと言われる名古屋だからこその光景だったのかはわかりませんが、とにかく久しぶりにバブル時代の熱気を思い出した夜でした。