幹事クリタのコーカイ日誌2007

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12月14日 ● 橋下で良いの?大阪府知事選。

 まあ今に始まったことではないんですが、相変わらず大阪という土地は政治家からバカにされているとしか思えません。なにって、もちろん恥下、いや間違えた、橋下徹の大阪府知事選出馬のことです。横山ノックに懲りているはずの大阪で、またタレント候補なんて普通に考えたら当選するはずがないと思うのですが、自民党があれだけ手を回して立候補させるということは「勝てる」と踏んでいるわけです。これをバカにしていると言わずして何と言うのでしょう?

 橋下徹は弁護士を名乗っていますが、これは西川史子が女医を名乗っているのと同じで、実際にはタレントの一ジャンルみたいなものです。あれだけテレビに出まくっていて本業ができるわけないですから。しかも橋下の「芸風」というのは、テレビで目立つような底の浅い暴論を言うことで、とにかく「受ける」ことしか考えていません。弁護士という肩書きから思い浮かぶ、知的で落ち着いた大人な人間をイメージをすると全然大ハズレです。

 政治的なことや社会的なことを発言すると、ほぼ言っていることは「ネット右翼」レベルで、煽り文句ばかりですし、挙げ句に中国への買春ツアーを「ODAみたいなもの」だと発言するに至っては、橋下を担ぎ出したであろう森「サメ頭」喜郎と遜色ありません。多分こんな奴と同列に扱われたら、本当に国を憂いているであろう右翼の人たちから「あんな色物と一緒にするな」と文句を言われることでしょう。

 そう、橋下は「色物」です。中途半端なテレビ芸人です。番組でちゃらちゃらして紳助にいじられているくらいがちょうど良いポジションなのです。これを百歩譲って参院選で比例区の票稼ぎに使うならまだしも、財政赤字に苦しみにっちもさっちもいかない大阪府の立て直しのために擁立するような人材では決してありません。それを「テレビで顔が売れている」という理由だけで担ぎ出す自民党に対して腹が立ちます。もう少し真面目に地方自治を考えたらどうなのかと。

 それにしても心配なのは、大阪府民がこんなにバカにされても喜んで橋下に票を投じてしまいそうな気配があることです。なにせ対抗が地味ですからね。東京都民が石原慎太郎を当選させた愚を大阪でも繰り返すのでしょうか?直接には関係ない愛知県民としても、なんだか暗澹たる気持ちになります。