幹事クリタのコーカイ日誌2007

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12月9日 ● 福留は巨人を断りシカゴに?

 いつまでも態度を保留してそろそろ「はっきりせんかい」という声が上がり始めた福留の移籍先ですが、巨人を断りメジャーに行くことになりそうです。僕も以前書いたように、やはり福留には国内ではなくメジャー挑戦して欲しいですし、国内でも巨人なんてことになったら名古屋のファンの間では星野同様「裏切り者」呼ばわりされることは間違いないですからね。

 そもそも落合監督だって今は中日を53年振りに日本一に導いたことで評価されていますが、やはり現役時代に巨人にFA移籍した「わだかまり」は根強く中日ファンの中に残っていると思います。まして中日入りを熱望して入団してきた生え抜きの福留が巨人移籍となれば、その非難たるや星野以上でしょうから、そんな不幸なことにならなくて良かったと素直に思います。

 さて、福留のメジャー移籍先はカブス、パドレス、ホワイトソックスあたりらしいですが、カブスとホワイトソックスはシカゴの球団ですから、シカゴ行きの可能性が濃厚です。僕は20年ほど前にシカゴに当時住んでいた友人宅に遊びに行ったことがあり、その時にカブスの試合も見に行ったことがあります。その頃の日本ではまだ今のようにメジャーリーグは「メジャー」ではなく、もちろんNHKが放送することなんてなかったし、ごく一部の野球ファンだけが注目してた時代でした。

 カブスの本拠地リグレーフィールドの美しさは当時の中日の本拠ナゴヤ球場とは比べモノにならなかったし、そこで行われている野球のスピード感もまた全然別物でした。今でこそ日本の野球もかなりスピード感に溢れてきましたが、それはやはりメジャーの野球が日本にも浸透してきたからこそです。昔の日本の野球は本当におっとりとしたものでした。

 当時のカブスにはアンドレ・ドーソン外野手、ライン・サンドバーグ二塁手らがいましたが、今ならそのクラスの選手も日本ではそこそこ知られていることでしょうが(なにせ2人とも殿堂入りしていますから)、もちろん当時は誰も知りません。その時のカブスの三塁手だったバンス・ローはその後に中日に来て1年だけ活躍しました。

 そんな縁もあって、僕は野茂がドジャースに入るまでずっとメジャーではカブスを贔屓にしていました。しかしカブスは弱いのです。創設以来本拠を動かしていないもっとも古い球団という歴史を誇りながら、リーグ優勝は1945年が最後、ワールドシリーズ制覇に至っては1908年が最後です。ほぼ100年前の話ですから。

 福留がもしカブスに入って、この美しいスタジアムを本拠にする古くて弱い球団をワールドシリーズに導くようなことがあれば素晴らしいことです。