幹事クリタのコーカイ日誌2007

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12月6日 ● たまには現実逃避したい時もある。

 イヤなこと、気分の悪いこと、でもどうしようもなく我慢するか忘れるしかないことって、ありますよね?失恋とか病気・怪我とかがその最たるものでしょうが、まあそこまでヘビーなことでなくても、身内や上司に八つ当たり気味に叱られたとか、友人とギクシャクしたとか、思わぬ出費で財布がすっからかんとか、犬のウンチを踏んづけたとか。

 そんな時はいつまでも気に病んでいても自分が消耗して損するだけなので、気分転換をするのが一番。その方法は人それぞれで、酒を飲む人、カラオケで絶叫する人もいれば、ギャンブルに行く人も、風俗に走る人もいることでしょう。女性なら友達と喋り倒すとか、エステやアロマとかに行く人もいるし、ショッピングで散財する人、ホストクラブでパーっと遊ぶという人もいるでしょうね。

 僕も大学生の頃はパチンコに通っていた時期がありました。おちゃらけた大学生の僕にどれほどのストレスがあったのか、今振り返れば大したことではなかったのですが、当時は自分なりにやはりイヤなことはたくさんあったのです。そんな時にパチンコは最適でした。無心になって球の行方を追っていると、いつの間にか浮世の出来事を忘れてしまえるのです。あれは球の動きを眼で追ううちに一種のトランス状態に陥るような気がします。

 しかし、20代後半には僕はパチンコから足を洗いました。牧歌的な羽根ものの時代のパチンコは好きでしたが、その後のやたらとギャンブル性が高いパチンコは逆にストレスになってしまったからです。そして、その頃に登場したファミコンにはまるようになりました。

 ゲームは本当に現実逃避にぴったりでした。パチンコのようにお金がジャラジャラと出ていくこともなく、閉店時間もないので、好きな時間に好きなだけゲームの世界に身を投じることができるのです。イヤなことがあったらマリオやドラクエやFFやゼルダや信長の野望をやっていれば、全てを忘れてしまえました。気づけば夜が明けていたということが、僕の20代〜30代にどれほどあったことか。

 最近はあまりそういう現実逃避もしていません。イヤなことがなくなったせいではなく、年とともに人間が図太くなって、少々のことでは逃げ出さなくなってきたのだと思います。なにせ人生の残り時間が少なくなってきたので、現実逃避ばかりしていると一生が終わってしまいます。

 ただDS版のドラクエ4をやっていると、あの頃の自分が懐かしく甦ってきます。1990年。もう17年も前のことなんですね。時の経つのはつくづく早いです。