幹事クリタのコーカイ日誌2007

[ 前日翌日最新今月 ]


 
12月5日 ● 紅白の視聴率予想。

 大晦日の紅白歌合戦の出場歌手が発表されました。すでに司会は中居正広と笑福亭鶴瓶の男性2人と発表されていて、さらに今回は中村中が戸籍上男性なのに紅組から出るということで、性差をクロスオーバーする「進んだ」紅白になりそうです。

 今年から3ヶ年計画で紅白は「歌力(うたぢから)」をテーマにしていくそうです。今さら「歌の力で人々の心をひきつける」とか言われても、もともとそういう番組ではなかったのかと思いますが、一応そういうテーマを掲げる以上、いかにも紅白的なお笑い芸人による賑やかしなどは控えるということでしょうか?

 でもそれにしては出場歌手に「?」の人が混じっています。特に紅組の初出場組であるAKB48、中川翔子、リア・ディゾンなどに「歌力」を期待して良いのでしょうか?対する白組の初出場組には馬場俊英、すぎもとまさとの「苦労人」が並んでいて、いかにもアンバランスな感じです。

 また白組の寺尾聰は、今年復活した紅組のあみんに対抗させるための出場でしょうけど、結局『ルビーの指輪』vs『待つわ』の懐メロ対決なら、夏の『思い出のメロディー』でやりゃいいじゃん、という気がします。

 演歌組に関してはもはやアンタッチャブルなゾーンに入ってきている感じで、紅白でしかテレビで見ないような人がゾロゾロいます。しかし、実はこの演歌組の処遇こそが紅白の長年の懸案だと僕は感じています。これがあるから紅白だとも思いますが、これがあるから紅白視聴率の長期低落傾向が変わらないのではないかとも考えられます。演歌の時間は民放の格闘技でも見るかと思ってしまいますからね。歌手別視聴率でも演歌になると低くなるのはわかっていますし。小林幸子が強いのは、それこそ「歌力」ではなく「衣装力」のせいですしね。

 そんなわけで、あまり変わり映えしないままあがき続ける紅白。今年の視聴率はいよいよ35%前後まで落ちてくるんじゃないかと睨んでいます。なにせ今年は目玉がありません。いよいよ再来年の60回をめどに紅白も終わりですかね。