幹事クリタのコーカイ日誌2007

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11月29日 ● 徴兵制復活を主張するそのまんま東。

 そのまんま東こと東国原宮崎県知事が「徴兵制があっていいと思う」と発言したそうです。宮崎県のセールスマンだけやってりゃ良いのに、こういう昔からよくある繰り言オヤジのようなことを言うから政治家としてのセンスがないことを露呈してしまうんです。

 「最近の若者はなっとらん」と思うのはオヤジの常であり、そういうオヤジが言うことは「あいつらは軍隊にでも入れて鍛え直せば良いんだ」と相場が決まっています。しかし、大正生まれならともかく、いまどきそんなことを言っているオヤジだって軍隊経験はありません。みんな「戦争を知らない子どもたち」なんですから。相次ぐ企業の不祥事や凶悪な殺人事件などをみるにつけ、「なっとらん」のはどっちだよ、と若者でなくても思います。

 そのまんま東だって、デビューした頃から知っていますが、典型的なダメな若者でした。何だか知事になって急にちやほやされていますが、体を張るしか能がない売れない二流芸人だったことをすっかり忘れて偉そうに「徴兵制復活」などと言い出すようでは、本当に政治家としても芸人としてもたかが知れています。お前が軍隊に入って鍛え直してこい、という感じです。

 そもそも、あんなにテレビに出ずっぱりで知事という職務は務まるものなのでしょうか?石原東京都知事も週に3日しか執務しないという報道がありましたから、恐らくよほど知事は暇なんでしょうね。それでいてどこに行っても偉そうにできて報酬も莫大なのですから本当に美味しい商売です。なれるもんなら僕だってなりたい。東にできるんだから、きっと僕にもできると思います。

 もっとも青島幸男にしても横山ノックにしても、知事じゃなくなった後は随分と寂しい晩年でした。結局芸能人であるということで、その人気だけで知事になっても、踊らされるだけ踊らされて使い捨てということなのでしょう。東も2期目があるかどうかわかりませんが、永遠に知事であるわけにはいきません。いまこれだけテレビでVIP扱いされていると「前知事」になった後の落差が激しいでしょうし、その後の人生に対してはかなりの覚悟が必要だと思います。