サッカーの北京五輪最終予選のサウジアラビア戦。日本は引き分け以上なら五輪出場確定という試合だったので、基本的には手堅い試合運びをしました。できることなら１点先に取っておけば、勝たなければならないサウジにプレッシャーをかけることができるので、かなり楽な展開になるところだったのですが、相変わらず日本のシュートがゴールマウスを割ることはできません。

　後半２０分を過ぎると、もはや日本は守りに徹し始めます。怒濤のサウジの攻めをひたすら凌ぐ凌ぐ。ちょっとヒヤッとする場面もありましたが、それでもサウジの攻めが遅いこともあって、なんとか最後まで０点に押さえ続けることができました。ロスタイムにＰＫを与えて負け、なんてドラマチックな敗戦まで想像していたのですが、そんな悲劇も起きずに至って穏和に試合終了。穏和に終わらせたＤＦとＧＫに拍手でしたね。

　ともあれ、アジア代表として北京五輪にサッカーが参加できるのはめでたいことです。他の競技がなかなか結果がついてこないので、今回のサッカーの頑張りが目立ちました。ただＷ杯でもいえることですが、アジアレベルでは余裕を持って戦い試合をコントロールできますが、ヨーロッパや南米の強豪と対戦すると、途端によれよれになってしまうのは情けないところ。テクニックはある程度追いついてきていても、まだまだパワーもスピードも及びません。

　フル代表のオシム監督が倒れてしまったいま、日本のサッカーを景気づけていくのは五輪代表に課せられた使命です。来年の本番に向けて、新戦力を投入するなど、もっともっと新しいチャレンジをしていって欲しいと思います。