幹事クリタのコーカイ日誌2007

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11月20日 ● 長谷部と山内。

 プロ野球の大学・社会人ドラフトが行われました。今年から逆指名がなくなったので、昔のように抽選。やっぱりこの方が戦力均等になって良いと思います。本当はくじよりもアメリカのように完全ウェーバー制にする方がもっと良いと思うのですが、まあ金持ち球団ばかりが得をする逆指名よりはマシでしょう。

 で、中日は大学投手ビッグ3のうちの1人で地元の愛工大・長谷部を指名したのですが、抽選に外れてしまったために外れ1位で名城大・山内を単独指名で獲得しました。地元の逸材を他にもっていかれるのはやはり好ましくないので良かったと思います。

 この長谷部と山内は杜若高校時代の同級生。ドラフト1位で指名される投手が2人もいて甲子園にも出られなかったのは不思議ですが、長身右腕の山内に対して小柄な左腕の長谷部はあまり期待されていなかったようです。遅咲きの長谷部は大学時代に成長し、今では2人の立場が逆転してしまいました。長谷部はなんとアマチュアでただ一人北京五輪代表チーム候補にまで選ばれるようになったのですから。

 長谷部は何と言っても150km/hを超える速球を投げるサウスポーというところが魅力です。巨人の左打者対策として左腕は何人いても足りないくらいですから、中日としては長谷部が欲しかったことは言うまでもありません。しかし、長谷部は楽天にさらわれた以上、残る山内に地元の期待を背負ってもらうしかありません。

 山内も大学時代の成績だけなら長谷部と遜色はありません。それにインタビューを読むととにかく熱狂的な中日ファンらしく、長谷部が指名されればどこでも行くと言っていたのに対し、山内は「中日以外は敵」と言う固執ぶり。それがちゃんと中日に指名されたのですからファンとしても嬉しいですし、本人もやる気満々でしょう。

 ちなみに長谷部は楽天ですから、田中マーくんと左右のエースに育てたいというのが野村監督の思いでしょう。ドラフト一番人気だった東洋大・大場もパ・リーグのソフトバンクに指名されたので、長谷部vs大場の対決も来年盛り上がると思います。そして楽天が日本シリーズに進出してきて、長谷部と山内の対決を数年後にナゴヤドームで見ることを楽しみにしています。