幹事クリタのコーカイ日誌2007

[ 前日翌日最新今月 ]


 
11月11日 ● 高校の同窓会という人脈。

 自分の高校が創立130周年で、その記念式典と祝賀会が昨日開かれたので出席しました。名古屋の老舗ホテルの一番広い宴会場を使っても入りきれないほどの大賑わいで、恐らく1000人以上の人が詰めかけたのでしょう。政財界のお歴々もたくさん出席しているし、旧制中学時代の大先輩たちが皆さんお元気で、その鼻息に気圧されてしまい、我々のような下っ端は一番隅っこの方で寄り添うように固まっていました。なにせ最初にテーブルごとに「○期〜△期」という札が置いてあったのですが、僕たち新制31期は「30期以降〜」と卒業したばかりの若者たちとひとくくり。それほど数においては60代以上が幅を利かせていました。

 しかもこの60代以上のお年寄りたちは食欲も旺盛で、ふんだんにあったはずの食事がどんどん食べ尽くされていきます。何とか割り込んでいってローストビーフやら寿司やらをゲットしましたが、ぼんやりしていたら何も口に入れられないような状態でした。もっともさすがに名古屋有数の高級ホテルでのパーティだけに、食事も美味しくて、これで参加費1万円は安い、というか、無理でしょう。恐らく同窓会からかなり補助が出ているはずです。僕もホテルでのパーティを幹事として仕切ったことがありますが、1万円であそこまではとてもできません。

 すごい人出による熱気で汗をかくほどの盛り上がりを見せた2時間のパーティの後、自分たちの同期だけで2次会を近くのビアハウスで開催しました。こちらはもちろん僕が幹事で、祝賀会には参加しなかった連中も含めて23人が集まりました。この2次会は「プチ同窓会」という名目だったのですが、目標の20人をクリアしたので幹事的にはOKです。

 高校の同期と言っても、1学年が450人もいれば知らない人もかなりいます。昨日参加した人の中には、高校時代から一度も喋ったこともないし、顔すら知らない人も何人もいましたが、人数が手頃だったせいか、大体の人とは話す機会がありました。これが5年に一度開いている大同窓会だと100人以上集まりますから、結局親しい人間とだけ喋って終わりになるので、かえってこうしたプチ同窓会でお互いの現況をちゃんと知ることができたのは良かったです。

 思っていた以上にみんな個性的な仕事をしていて、昨日の参加者にはもちろん大手企業のサラリーマンや、開業医や公認会計士、教師、大学の先生などもいるのですが、年商6億(でも借金も6億)の人材派遣会社のベンチャー社長や、八百屋の旦那に焼鳥屋の女将、お香の店の女主人などもいて、進学校と言えどもその後の進路は様々だなぁと感心しました。

 幹事として挨拶する時にも言ったのですが、これから年をとるにつれて、ますます大切なのは友だちです。そして年をとるにつれて新しい友だちは作りにくくなります。だからこそ、同窓会のような繋がりは大事にしたいと思っています。まして、これだけ多種多様な世界でそれぞれ活躍している人材を、同窓生だからという理由だけでお互いに活用できるなんてことは、他にはあり得ません。役に立ってしかも楽しい人脈。幹事をしていて良かったと思うし、実に有意義な夜でした。