幹事クリタのコーカイ日誌2007

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11月10日 ● 「低イニシャルコスト」が当たっても。

 タクシーの中で見たプレゼント告知。リコーのジェルジェットプリンタが当たるというものなんですが、そこに書かれているプリンタの特徴が「低イニシャルコスト」なんですよ。うっかりすると見逃してしまうかも知れませんが、「低ランニングコスト」ではありません。イニシャルコスト、すなわち販売価格が格安なんです。

 そんな売り文句のプリンタをタダで貰っても嬉しくありません。元々安いんですから。そしてそう謳っている以上、ランニングコストはしっかりかかるんだろうなと言うことも想像してしまいます。プリンタというのはとにかくランニングコストがかかります。インクは専用ですし、高画質で出力するには紙も高いです。オフィスのプリンタも、大抵メーカーは本体よりもその後のインクや紙などで稼いでいるようなものです。

 まして「ジェルジェット」なんて、あまり聞いたことがない印刷方式では、余計にランニングコストがかかるんだろうなと思って、ちょっとリコーのサイトで調べてみたら、あれあれ、なんか書いてあることが違います(こちら)。

 これによるとジェルジェットは「ランニングコストの低減」を狙ったとか。もちろん低価格化も図っているので、プレゼント商品が「低イニシャルコスト」なのも嘘ではないのですが、それはあくまでも法人ユーザーに向けて大量導入を考えてもらう時のための売り文句。個人ユーザー向けのプレゼント商品に「低イニシャルコスト」は無意味です。

 まあ悪いのはリコーではなく、この告知を何も考えずに作った広告代理店のようです。リコーさん、ちゃんとチェックした方が良いですよ。