幹事クリタのコーカイ日誌2007

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11月1日 ● 日本シリーズ初観戦で王手。

 昨日は日本シリーズを見にナゴヤドームに行ってきました。日本シリーズの観戦は長い人生で初体験。盛り上がっているだろうなと予想はしていましたが、レギュラーシーズンに比べて圧倒的な熱気は予想を上回るものでした。当然超満員でびっしりなのはもちろんですが、レフトスタンドの一角にいる日本ハム応援団を除けば、球場全体が中日応援団。ライトスタンドとほぼ同量の熱さで内野席も声を限りに叫んでいました。

 昨日の第4戦は、中日が王手をかけるか、日本ハムがタイに持ち込むかの大事な一戦。しかも、ここで日本ハムがタイに持ち込み、第5戦にダルビッシュで勝てば、3勝2敗で王手をかけて札幌に帰ることができるわけですから、圧倒的に日本ハムが有利になります。逆に中日が勝って3勝1敗で王手をかければ、ダルビッシュに1つ負けてもまだ余裕がありますから、中日が圧倒的に有利。まさにシリーズの流れを決める重要な第4戦でした。

 試合はいつものように中日がそつのない攻撃を見せ、初回に内野安打1本で2点をリードします。先発の小笠原は不安定ながらも何とか日本ハムを抑えていきます。日本ハム先発の高卒ルーキー吉川も踏ん張って、過去2試合のように試合をぶち壊すことはありません。ただ締まった試合かというと、そうでもなく、お互いに四球も多いし細かなミスも目立ちます。微妙に不安定な試合展開。球場内にも爆発しそうでしきれないガスが充満したような空気が漂っています。

 ただ点差こそわずかながらも、やはりホームで戦っているからか、ここまでの勢いか、中日の方が常に先手を取っていき主導権は手放しません。よたよたした投手リレーながらも、リードしたまま岩瀬まで何とかつなぐことができた中日が辛うじて3連勝。ついに53年振りの日本一に王手をかけました。

 ヒーローインタビューでは、4点目のタイムリーを放った中村紀に満場が大声援を送ります。育成選手採用から始まった彼のこの1年は、それだけでドラマです。ファンもその苦労を良く知っているだけに温かな雰囲気でした。

 第5戦、日本ハムは間違いなくダルビッシュでしょうが、中日の先発は川上か山井かどちらでしょう?地元名古屋で胴上げにこだわるなら、川上先発で真っ向勝負ですが、とにかく4勝すれば良いという結果優先主義なら、ダルビッシュとのエース対決は回避して、札幌で川上、中田の2本柱を投入する方が確実です。

 僕は多分川上が先発すると思います。ひとつはここで「逃げ」を打つと、折角中日に傾いている流れが変わってしまう気がするからです。それに、ここでダルビッシュから逃げて何が日本一か、と思いますし。たださえ今年はリーグ優勝せずに2位で日本シリーズに出場している「負い目」があります。それなのに、沢村賞を受賞した日本一の投手ダルビッシュから逃げたままで日本一とか言っても説得力がありません。後世にケチをつけられないよう、堂々と戦って堂々と日本一になろうじゃありませんか。