幹事クリタのコーカイ日誌2007

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10月22日 ● 統一教会よりも怪しい男。

 先日Mっちゃんとランチをしたら、興奮して「これ絶対にコーカイ日誌に書いてよ!」と言うではありませんか。何事かと思ったら、統一教会に身内が金を騙し取られたとのことです。被害者を増やさないために「世の中に注意を喚起しておいて欲しい」んだそうです。

 Mっちゃんは実家でご両親と同居しています。先日Mっちゃんのお母さんのところにアフリカ系黒人を連れた統一教会の人が来て「アフリカのモザンビークに学校を建てるから寄付をお願いしたい」と言ってきたそうです。Mっちゃんのお母さんは環境問題等にも関心が深く、ボランティア活動にも協力的なので、アフリカの子どもたちのために役に立てればと1万円を寄付し、その時に記念品の靴下を貰ったそうです。またMっちゃんと付き合っている「雌豹」さんも、同様な訪問を受けて3000円を払いハンカチを貰ったんだとか。

 その話をそれぞれから聞いたMっちゃんは激怒し、「そんなものは詐欺に決まっている!」とお母さんを叱りつけたらしいのです。しかもお母さんはちょっと前には2万円の朝鮮人参も購入していて、それも調べたら統一教会系の商社が販売しているものだったとか。お母さんは「これは効くから詐欺ではない」と言っているのですが、Mっちゃんは「そんなものは効くと思っているだけだ、統一教会に騙されやがって」と激しく怒るのです。お母さんに対して「騙された戒めのためにその靴下をずっと履いてろ」とまで言ったそうです。

 まあ確かに統一教会は昔から霊感商法や訪問販売で問題になっていますし、高麗人参もその主な商品であることは間違いありません。アフリカに学校を建てるという理由も、いかにもではあります。あまり鵜呑みにしてホイホイとお金を渡さない方が良いだろうとは僕も思います。

 しかし、だからと言って完全に詐欺かどうかはわかりませんし、まして金額も大したことはないのですから、お母さんが「アフリカの子どもたちのために良いことをした」と満足していたり「朝鮮人参で健康が維持できている」と思っているのなら、さり気なく注意するのならともかく、わざわざその思いをぶち壊すことはないだろうと思います。まして「戒めのためにずっと靴下履いてろ」などとひどい言葉を老母に投げつけるなど親不孝そのものです。

 しかも、そんな偉そうなことをお母さんに言うMっちゃんときたら、実家の離れに夫婦で転がり込んで家賃も光熱費も食費も払わずに、家事をお母さんにさせてのうのうと遊んでいる「パラサイト中年」なのです。48才にして親に「寄生」しているのです。挙げ句に実家を強制捜査されるようなダメ息子なのに、彼を信じている健気なお母さんに、よくもまあそんなひどいことを言えるものだと思いました。雌豹さんもそうですが、まず疑うべきはMっちゃんその人なのに。

 Mっちゃんの要望によりネタにさせていただきましたが、訪問販売の注意喚起よりも、こんな親不孝な息子に育てないように、世の中のお母さんたちへの注意喚起とさせていただきます。