日本で行われるテニス大会としては最高峰のＡＩＧジャパンオープンが開幕しました。昨年初来日し優勝した世界ナンバー１のロジャー・フェデラーが「極度の疲労」という理由で今年はドタキャン。日本中のテニスファンを悲しませましたが、代わりに世界８位のダビド・フェレールと同１４位のリシャール・ガスケ、女子で同９位のビーナス・ウィリアムズが出場するすることになり、なんとか大会としては面目を保ったかたちになりました。

　もっともこの大会は男子はトップグレードですが女子はそうではないだけに、ヴィーナスが参戦すると圧勝してしまう可能性が大です。かつてシャラポワが最後にこの大会に参加した時も全く他を寄せつけませんでした。今回も第２シードが世界２９位のサニア・ミルザだけに、対抗馬不在のまま優勝しそうです。

　男子はフェレール、ガスケにレイトン・ヒューイットあたりが優勝争いに加わって接戦が予想されます。昨日プロに転向した日本の「テニスの王子様」として注目されていた１７才の錦織圭は残念ながら１回戦で負けてしまいましたが、格上から１セットを奪う善戦でした。プロとしての初勝利はお預けになりましたが、間違いなくこれからの日本のテニス界を背負っていく選手です。松岡修造以来のグランドスラム本戦で勝ち上がれる日本男子選手に成長することを期待したいと思います。

　女子はヴィーナスを除けば混戦です。第２シードのミルザ、第３シードのマリア・キリレンコ、そして第４シードの杉山愛にもチャンスはあります。有明の球足の速いコートは杉山には相性がいいはず。久々の愛ちゃんスマイルを見てみたいものです。