幹事クリタのコーカイ日誌2007

[ 前日翌日最新今月 ]


 
9月16日 ● 20年後には安倍復帰?

 自民党総裁選は日本初の「親子宰相」を目指す福田康夫が出馬表明直後から一気にリードということらしく、麻生太郎にしてみれば一夜にして本命の座から転がり落ちてしまい「あいたた」な心境でしょう。まあマンガ好きというだけでは人心はつかめません。「犬好きに悪人はいない」という言葉だって当てにはならないのに「マンガ好き」にどれほどのメリットがあることやら。

 その福田は71才と近来になく高齢の首相になりそうですが、実は父親の福田赳夫が総理の座についたのも同じ71才だったとか。そう言えば彼は「じいさま」な印象の人でした。福田以後にそんな「じいさま」イメージは村山とんちゃんくらいですね。みんな「若々しさ」を売り物にしている人が多かったので。

 今回は安倍お坊ちゃんが政権を放り出して叩かれた後だけに、あまり「若さ」は売り物にならないのでしょう。むしろ堅実できちんと仕事をこなす職人的イメージの方がプラスなのかも。そういう意味でも小泉後ではなく、安倍後を狙った福田の選球眼は大したものです。

 ところでその安倍ちゃんですが、今回の政権放り出し事件でほとんど政治生命は終わったも同然、こんな辞め方をした以上「次」はないだろうと考えるのが常識。ところが彼はまだ52才なんですね。と言うことは、今の福田康夫の年齢になるまで20年近くあるということです。

 20年あれば世の中なんてころっと変わってしまいます。今から20年前の1987年なんて、バブル直前で総理大臣は中曽根康弘から竹下登、双羽黒が親方夫人を殴って失踪したり、ファイナルファンタジーの第1作目が発表されたりした年ですよ。中森明菜や中山美穂や少年隊が流行っていて、なによりまだ「昭和」だったんですから。

 20年後、70代になった安倍ちゃんは「すっかり大人」になって、大復活している可能性も十分です。今回の「政権放り出し」も20年後にはきっと記憶の彼方になって風化していることでしょうし。そして、その時には「再チャレンジ」がキーワードとしてリバイバルしているんでしょうね。