幹事クリタのコーカイ日誌2007

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9月4日 ● オタク的ダイエット法。

 岡田斗司夫といえば「オタキング」で有名な作家です。顔が売れたのは『BSマンガ夜話』だと思いますが、そのイメージはオタクというより何よりもデブ。伊集院光と混同されやすい「頭の良いデブキャラ」でした。

 ところがその岡田がダイエットしたという話を聞いたと思ったら、そのダイエット体験を書いた『いつまでもデブと思うなよ』という本まで出していました。なんと1年で117kgから67kgへ50kgも減量したと言うのです。しかも苦しいことはなく楽しく無理せずに。そんな究極のダイエット法があると聞けば、これは読まずにはいられません。

 早速購入して読んだところ、ダイエット方法自体は特別なことではないカロリー制限でした。1日1500kcalに抑える食事制限をしたというだけです。ただ、そこに至る過程がいかにも岡田らしい「知的ゲーム」になっているところが目新しいし、工夫があふれているところです。

 彼が「レコーディング・ダイエット」と名付けているこのダイエット法は、体重と体脂肪率と、後は自分の口にしたものを全て記録していくという「自覚的」なダイエットです。最初は何も我慢せずに記録をつけているだけでも痩せたそうで、そうやって記録をつけるだけで無意識のうちに食べることを制限してしまうからだとか。

 実は僕もダイエットは経験していますし、ある程度の成功もしています。2度本気で挑戦して2度とも半年でマイナス10kgを達成しました。体重がどんどん落ちていくときは本当に楽しいし遣り甲斐があるのですが、一度停滞期に入ってしまうと、そこで気持ちが挫けるんですよね。で、結局停滞期から少しずつリバウンドして元の体重に戻っていくのです。

 岡田のやり方は、その停滞期も切り抜けて最後は「太らない体」に作り変えるところまでとことん考えています。その最初から最後までの思考法が「知的ゲーム」であり、「オタキング」岡田らしい発想でした。体育会ノリのダイエットではなく、あくまでも文科系ノリ、もしくはマニアックなオタク的ダイエット法という感じで、なかなか興味深かったです。