幹事クリタのコーカイ日誌2007

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9月3日 ● リアクション芸人も真っ青。

 この土日は岐阜のひるがの高原に1泊2日でテニス大会に参加してきました。と言っても日曜日は雨に降られてしまいテニスは中止。中途半端な状態で帰ってきたのですが、それでも今回満足度が高かったのは、土曜日の夜に過去に経験したことがない面白いものを見せてもらって大爆笑をしたからです。

 毎回土曜日の夜は体育館の中で参加者数百人が集まってのイベントが行われるのですが、今回初めて各チームから代表を出してのゲームによる対抗戦が行われたのです。男2人女1人をチーム代表として出すということだったので、我々のサークルは勝ちに行くというよりも、笑いを取りに行けるように、天然ボケならこいつ、と思われる男女のツートップと、それを黙々と支えてくれそうな一番若い男性を送り出しました。

 約20のチームで争われるこのゲーム、まず1回戦は2個のテニスボールを同時に相方に投げて、それを片手に1個ずつ取るという、一応テニスのイベントらしいコーディネイション能力を鍛えるものだったのですが、それを何とかクリア。すると2回戦は一種の借り物競走で、これもサークルみんなが協力してトップ通過。

 3回戦は3人による障害物リレー競走なのですが、第一走者のK上くんは下を向いてラケットを頭につけて10回回り、目を回しながらも第二走者のU田くんに走り寄ってバトンタッチ。U田くんはその場で腹筋を10回したのちに、K上くんと手押し車をして第三走者のK石さんに。彼女は風船を手なり歯なりで割って、その風船の中にある指示を遂行してゴールを目指すというものでした。

 アクシデントは最初のK上くんが起こしました。ラケットの周りを回るというよりは、ラケットごと下を向いて10回回ったK上くん、大いに目を回しながらも第二走者に走り寄ろうとしたのですが、見事に右によれてそのまま観客の中に転げこんでいきました。その見事なコケっぷりは若手リアクション芸人よりもはるかに派手で見事なものでした。しかもようやく立ち上がったK上くんは、何とか走り出そうとしたのものの、またまた右側に派手に転がったのです。もう満場の観衆が大爆笑です。コントのような見事なコケでした。

 普通は、目が回ってしまっていたら慎重に歩くか、治まるまで待つものです。目が回っていてコケ確実なのに全力で走り出す素人はいません。そんなことして笑いを取って「おいしい」と思うのは若手芸人だけです。しかも、それだけ派手にコケながらも、我々のチームはそのゲームもトップ制覇。決勝へとコマを進めたのです。

 決勝戦ではK上くんが片栗粉の中からあめ玉を手を使わずに相手より先に探し出したら優勝だったのですが、あめ玉がわざとフチの方に置いてあったようで、K上くんは顔を志村けんのバカ殿のように真っ白にしてあめ玉を探しました。「もうダメか」と我々が覚悟したほど長い時間探していたK上くんですが、ついに先に飴を見つけ歓喜のガッツポーズ!もちろん顔は志村けんです。我々は優勝したことよりも、K上くんの面白さに大喜びでした。何をやらせても愚直なまでに一生懸命だからこそ、リアクション芸人も真っ青なパフォーマンスが飛び出すのでしょう。雨が降っても飴でこれだけ楽しめたのですから、K上くんには本当に感謝しています。