幹事クリタのコーカイ日誌2007

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7月27日 ● 朝青龍のサボタージュ。

 腰の疲労骨折を理由に夏巡業を休場するとしていた横綱朝青龍が、モンゴルに帰国して中田英とサッカーをしていたそうです。これをまたバッチリ映像で撮られてしまったというのですから、お粗末というか舐めているというべきか。腰の疲労骨折なんて、普通に考えれば車椅子で入院でしょう。モンゴルに帰国することもできないだろうし、ましてサッカーなんてとんでもないはず。明らかに詐病です。

 さすがに朝青龍に甘い高砂親方も「あんなことで巡業に出ないというのは絶対におかしい」と朝青龍に日本に帰ってくるように指令を出したそうです。北の湖理事長は事実がはっきりするまでノーコメントらしいですが、これは完全に仮病を使ったサボタージュですから、普通の会社員でも問題になります。まして天下の横綱ですから、ここできちんとした対応を示しておかないと、相撲協会自体が厳しい批判を浴びることになるでしょう。

 かつて親方夫人に暴力を振るって部屋を飛び出した横綱双羽黒は廃業に追い込まれました。部屋内部のいざこざでも廃業なら、朝青龍の詐病による職場放棄は当然厳しい処分を科せられるべきですし、廃業になってもおかしくありません。

 そもそも朝青龍が横綱に昇進する時には、実力はあっても品格が足りないからと親方がきちんと指導していくこと、という異例の注文が横審からつきました。ところがそれから何年たっても一向に朝青龍の態度は改まらないどころか、ますます増長している様子が見受けられます。

 相撲はただ勝てば良いというものではありません。土俵上での見苦しい態度が目につく上に、あまつさえ巡業をサボるような横綱を頂点にいただいているようでは、相撲界全体の品位が問われます。ここで朝青龍を許すようなことがあれば、それは相撲界自らの手で、自分たちの守ってきた伝統をドブに捨てるようなものです。外国人力士たちに相撲のなんたるかを示すためにも、ここは朝青龍の廃業を含めた厳格な処分を相撲協会に期待します。