幹事クリタのコーカイ日誌2007

[ 前日翌日最新今月 ]


 
7月24日 ● 終わってみれば朝青龍。

 混戦となった名古屋場所ですが、終わってみればいつものように朝青龍の優勝。こういう言い方が成立したのは、過去に大鵬、北の湖、千代の富士、貴乃花の4人だけ。つまり朝青龍はすでに彼ら「大横綱」の仲間入りをしているということです。実際、優勝回数も貴乃花の22回にあと1回と迫る21回目。まだまだこの記録は伸ばすことでしょう。大鵬の32回に追いつき追い越すことができるかが今後の朝青龍の焦点です。

 「青白時代」とか「龍鵬時代」とか言われた新横綱白鵬ですが、前半の磐石な土俵ぶりも終盤に息切れ。久々に実現した千秋楽結びの横綱対決でもなすすべなく敗れてしまい、まだまだ朝青龍と並立するには経験不足なところを見せてしまいました。もっとも、新横綱で活躍するのは誰しも難しいところ。来場所以降の成長に期待です。

 地元名古屋での大関取りを期待された琴光喜は、見事に期待に応えて13勝を上げて大関昇進を確実にしました。31歳と昭和以降もっとも年長の新大関と遅咲きだけに、これ以上を望むのは難しいかも知れませんが、少しでも長く土俵を務めて今後も優勝争いに加わってもらいたいものです。なにせ魁皇、千代大海と相撲史上に残るベテラン大関がまだ頑張っているのですから、新大関が老け込んでいてはいられません。

 平幕では東西の6枚目の稀勢の里と豊真将の2人が目立ちました。ともに大器として以前から期待されてきていましたが、今場所の活躍はいよいよ地力がついてきたことを感じさせました。外国人の優勝争いに割って入るような日本人力士の登場を長らく相撲ファンは待ち望んでいます。ベテラン大関陣に多くを期待できないだけに、若い2人の成長が楽しみです。

 最後に序二段で負け越してしまった枡名大。地元名古屋だけに勝ち越して欲しかったところですが、3連敗の後の3連勝も及ばず。まあ彼の場合はスタートが遅いだけに、じっくりカラダを作っていつか関取の座を勝ち取って欲しいものです。

 八百長問題で揺れる大相撲ですが、今場所は見どころが多い場所で、土俵内容も充実していました。後は勢いのある日本人力士の登場を待つばかりです。